ここではジェネラルエリア内で気をつけたい事について『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。31個の例をあげていますので、これを読めば、ゴルフプレー中に気になる事についての解決策がわかり、スムーズにプレーする事が出来ます。
目次
- 【打つ前にボールのすぐ後ろの芝を踏みつけた】
- 【練習スイングで木の葉を落とした】
- 【プレー線上のディボット跡を埋め戻した】
- 【スイングの邪魔になる枝木を足で踏んでプレーした】
- 【150ヤード先のグリーンを狙うとき、近くのピッチマークを直した】
- 【OB側にある木の枝が邪魔なので折ってプレーした】
- 【木の枝の水滴をふり落としてから打った】
- 【捨てられていたボールを打った】
- 【グリーンに乗って初めて誤球に気づいた】
- 【後続組に打ち込まれたので怒って打ち返した】
- 【怒ってひん曲げたクラブを元に戻して使った】
- 【雷でプレー中断のサイレンが鳴ったのに仲間がプレーをやめない】
- 【ゲリラ豪雨でプレー中断】
- 【キャディーが立って方向を教えた】
- 【狭くてクラブがふれないので、ボールをかき寄せた】
- 【ヒザにタオルを巻いて打った】
- 【左手を木に巻きつけて、右手一本で打った】
- 【シャフトをたたいて打ち出した】
- 【木の上にボールがのったので、木を揺らしてボールを落とした】
- 【木の枝のボールが自分のものか確認できない】
- 【木の上のボールが回収できない】
- 【お互いに誰のボールがわからないと紛失球】
- 【ボールが気になるのでマークしてもらいたい】
- 【紛失球宣言したあと、3分以内にボールが見つかった】
- 【別のボールをドロップしたあと、初めのボールが見つかったのでそのボールをプレー】
- 【初めのボールが見つかったのに、暫定球でプレーした】
- 【3分以内だが、ボールが見つかる前に暫定球をプレー】
- 【カラスがボールをくわえていった】
- 【ボールに止まっている虫を取り除きたい】
- 【ハチの近くにボールが止まった】
- 【次のホールへ向かう途中に練習でボールを打った】
- 【まとめ】
【打つ前にボールのすぐ後ろの芝を踏みつけた】
~プレーの線の改善~
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
ショット前にクラブヘッドをソールする程度は認められていますが、このケースではプレー線の改善違反で2打罰を受けます。
ただし、ティーイングエリア内では凸凹を直したり、ボールの後ろを踏む事が認められています。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り。
初心者は同伴者に了解を得て、気になるライは改善してプレーしても良いでしょう。
【練習スイングで木の葉を落とした】
~スイング区域の改善~
『ルール』
競技の場合
罰なしでそのままプレー
この場合、スイング軌道を確保する為に、木の葉を大量に落としたり、枝を折ったりすると、スイング区域を改善したとして2打罰を受けます。
注意しましょう。
『エチケット』『マナー』
中級者以上はルール通り
初心者は、同伴者に了解を得て、木にあたらずにスイングができる地点にボールをプレースしてプレーするようにしましょう。
逆にこの場合、
何度も素振りをして、その都度、木の葉を落としたりするのは「マナー違反」となり、印象を悪くしますので、絶対にしないようにしましょう。
【プレー線上のディボット跡を埋め戻した】
~プレーに影響を及ぼす故意の行動~
花道のボールをパターで転がそうとして、ボールの前にあるディボット跡を埋め戻した。
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
ただし、プレーの線上であっても距離がありアイアンで打つ場合はプレーに全く影響しないので罰はつきません。
ディボットを直すのはプレーが終わってからがマナーです。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は同伴者に了解を得て、気になるディボット跡を埋め戻しても良いと思います。
※このようなケースはよくありますが、これも誰かが作ったディボット跡がそのまま残っている事が原因です。
自分がそんな場面に遭遇したら誰でも嫌なものです、しかもルール上は改善してはいけないのですから。
そんな事にならないように、少なくとも
『自分が作ったディボットやターフは自分で直す』
習慣をつけておきましょう。
これは初心者のうちから出来る事ですし、ゴルフをする上で忘れてはいけないとても大切な事です。
【スイングの邪魔になる枝木を足で踏んでプレーした】
~スイング区域の改善~
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
ここでのポイントは
『プレー後に「改善」した事を原状に復旧できるのであれば罰はない』
という事です。
例えば、スタンスをとるとき、枝木を背中や腕で押しやったり、大きく曲げても、プレー後に元にもどればOKです。
踏みつけるのはそれだけでNGです。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は、同伴者に了解を得て、そのような状況から離れて、打ちやすい地点にボールをプレースしてプレーして良いと思います。
エチケットマナーでは「周りへの配慮」を最も大切にします。
自然の木や葉も周りの一部ですので、傷つけないように大切にするようにしましょう!
【150ヤード先のグリーンを狙うとき、近くのピッチマークを直した】
~プレーの線の改善~
『ルール』
競技の場合
罰なしでそのままプレー
ここでのポイントは
「改善とはプレーヤーが利益を得るような変化の事を意味する」
という事です。
このケースでのプレーヤーの行動は時間が余った時の積極的なコースメンテナンスとして賞賛されるべき行動です。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者はなかなかそんな余裕がないと思われますが、周りが良く見えてきて、こんな気づきが出来るようになったとき、自分のレベルが上がってきたと感じるだろうと思います。
【OB側にある木の枝が邪魔なので折ってプレーした】
~意図するスイング区域の改善~
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
この場合、木がOBの内外にある事は問題ではありません、スイングの邪魔になるからと枝を折った時点で2打罰になります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は、同伴者に了解を得て、スイングの邪魔になるものが無いところにボールをプレースしてプレーしましょう。
【木の枝の水滴をふり落としてから打った】
~意図するスイング区域の改善~
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
気持ちはわかります、そこでショットしたら全身に水滴をかぶるとわかっていても、雨の日は雨の日なりにプレーするのがゴルフです。
あるがままの状態でプレーしましょう。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は同伴者に了解を得て、スイングの邪魔になるものが無いところにボールをプレースしてプレーしましょう。
【捨てられていたボールを打った】
~誤球~
ラフにボールが飛びこんだが直ぐに見つかり、自分のボールだと思って打った
『ルール』
競技の場合
2打罰で自分のボールでプレー
自分のボール以外でプレーするのは全て誤球となります。
ただし、誤球のペナルティはこの2打罰だけで、誤球をストロークした回数はカウントされません。
誤球を打ったプレーヤーは、あらためて自分の正しいボールを打つか、紛失球などの処置をとることによって、誤りを訂正しなければなりません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者もルール通りの処置をしますが、2打罰は免除してもいいかと思います。
ミスは誰にでもありますし、トッププロでもたまにするのでこのような誤球というルールもあるわけです。
初心者のうちからショットの前に必ず自分のボールであるかどうかの確認だけはしっかりとする習慣を身につけておきましょう。
【グリーンに乗って初めて誤球に気づいた】
~誤球~
1打目はラフ、2打目もラフ、3打目もラフ。4打目でグリーン上でボールを拭いたとき、初めて「誤球」に気がついた。
『ルール』
競技の場合
2打罰で誤球した地点に戻り自分のボールをプレー。訂正しないと競技失格。
誤球をプレーしたストローク数はカウントせず、何回打っても1ホールでは1回の2打罰のみ。
どこで誤球したのかわからず、3分さがして見つからない時は紛失球としての処置。
誤球のままホールアウトし、次のホールに進みティーショットを打てば競技失格になります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
全てのレベルのプレーヤーにおいて、誤球した場所に戻り自分のボールを探す事は避けた方が良いと思います。
この場合は、「同伴者に了解を得て、誤球のストロークに2打罰を加えてホールアウト」で良いのではないでしょうか?
「誤球した場所に戻る」「ボールを探す」「あれば誤球の処置」「なければ紛失球の処置」と
ホールアウトするのに通常の2倍近くの時間を要します。
同伴者のボールであればお互いに気づきますが、自分だけの場合は自分だけが気づいているケースもあります。
その時には隠さず、同伴者に伝えて誠実に対応する事が最も大切で、同伴者からの信頼も得られる事でしょう。
※『誤球』について
「誤球」とは具体的に以下のボールになります
・他のプレーヤーのボール
・捨てられたボール
・練習ボール
・OB区域にあるボール
・紛失球
・拾い上げてまだインプレーになっていないボール
【後続組に打ち込まれたので怒って打ち返した】
~プレーヤーの行動基準 重大な非行~
『ルール』
競技の場合
2打罰で重大な非行は競技失格
絶対にやってはいけない行為です。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ゴルファーである前に紳士淑女であれ。
これには説明は必要ありませんね、危険な行為は厳に慎むべきです。
【怒ってひん曲げたクラブを元に戻して使った】
~不適合クラブ~
アプローチをチョロ!ついカッとなって、クラブのシャフトをヒザで折り曲げてしまった。
『ルール』
競技の場合
罰なしでそのままプレー
スタート時に「適合クラブ」であれば、ラウンド中に破損したクラブは、破損の理由のいかんを問わず、曲がったままでも修理して使っても性能を変えたことにはなりません。
また、自分で破損、紛失したクラブの交換はできません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
ただし、
いくら調子が悪いからといって、道具に八つ当たりする事はやめましょう!
ゴルフプレー中は全ての周りのものには配慮しなければいけません。
人、コース、自然物、全ての生き物、等々、道具もその一つという事を忘れないでおきましょう。
【雷でプレー中断のサイレンが鳴ったのに仲間がプレーをやめない】
~プレーの中断~
『ルール』
競技の場合
競技失格、プレーを中断して避難
ゴルフの場合、悪天候はプレー中断の理由にはなりません、ですが、雷だけは別です。
落雷警報のサイレンが鳴った場合は速やかにプレーを中断して避難する事。
プレー再開の合図があるまでは勝手に再開してはいけません。
また、サイレンは鳴らなくても雷の危険を感じた時はプレーヤーの判断でプレーを中断できます。
その場合は、必ずマークしてからボールを拾い上げる事。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通り、少しでも身の危険を感じたら、プレーを中断して避難するようにしましょう。
・広いフェアウェイではクラブは体からはなして、体を低くして非難する事
・大木の真下は危険ですので、少し離れたところや被雷小屋に避難する事
安全を確保しての楽しいゴルフです。
【ゲリラ豪雨でプレー中断】
~プレーの中断~
突然の豪雨でプレー中断のサイレンが鳴った
『ルール』
競技の場合
罰なしでプレー中のホールのみプレーしても可
すでにティーショットを打ち終えた時は
・そのホールの途中で中断
・そのホールをホールアウトしてから中断
いづれでも構いません。
ただし、プレーする場合はマーカーが付き添わない「一人プレー」のスコアは認められないので注意しましょう。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
競技ですとプレーが遅れないという状況下でプレーも可能ですが、プライベートでは
豪雨のようなひどい状況の中でのプレーは危険ですので中断する事をお勧めします。
状況を見て、ゴルフ場に連絡を入れたり、後続組がプレー中ならパッシングするとかの対応をするようにしましょう。
無理はしないようにしましょう。
【キャディーが立って方向を教えた】
~プレー線の指示~
崖下からグリーンの方向がわからない。
キャディーに立ってもらってグリーン方向を示してもらったままでプレーした。
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
このケースでは、ストローク前にキャディーにその場から完全に立ち退いてもらってプレーすれば罰はありません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
このようなケースでは出来るだけ、方向がわかるようにフォローしてあげましょう。
そして、方向を教えてあげたら、その場から離れてショットする時には絶対にそこにはいないようにしましょう!
プレーヤーの前方には絶対に立たない事が安全確保の鉄則
でしたね。
【狭くてクラブがふれないので、ボールをかき寄せた】
~クラブヘッドで正しく打たなければならない~
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
狭くてスタンスがとれなくても、クラブヘッドで手前にかき寄せるのは正しい打ち方とは言えません。
ボールの打ち方は
「プレーヤーはボールをクラブヘッドで正しく打たなければならない。押し出したり、かき寄せたり、すくい上げてはならない」と規定されています。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてプレーで良いかと思います。
大切な事は、誰かが見ていても見ていなくても、このようなケースで、黙ってボールを移動させたり、クラブでかき寄せるような行動はしてはいけません。
必ず、同伴者に伝えて、許可を得て、ボールを移動させます。
その時には出来ればクラブでかき寄せるのではなく、直接手でボールをピックアップするのがマナーだと考えます。
【ヒザにタオルを巻いて打った】
~スタンスの場所を作る~
『ルール』
競技の場合
罰なしでそのままプレー
ルール上はスタンスの場所をつくる事は認められていません。
このケースですと、ヒザが汚れないように地面にタオルを敷くのは2打罰になります。
タオルをヒザや腰に巻く事は認められています。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOKです。
初心者は出来るだけヒザをついてのショットは避けた方が良いでしょう
そのようなライでは同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレーするようにしましょう。
【左手を木に巻きつけて、右手一本で打った】
~スタンスの場所を作る~
『ルール』
競技の場合
罰なしでそのままプレー
ボールをクラブのヘッドで正しく打っていれば、片手一本で打ってもOKです。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り。
初心者は、このようなライからのプレーは難しく、ショットのあとにバランスを崩してけがをする可能性もあります
ので、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレーするようにしましょう。
【シャフトをたたいて打ち出した】
~クラブヘッドで正しく打たなければならない~
ボールが太い木の根元に止まった。
クラブヘッドを差し入れるとギリギリ入るので、シャフトをたたいてボールを打ちだした。
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
これは「スラップショット」と言われ、昔はプロの小技と言われましたが、現在は違反となっています。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレーするようにしましょう。
ふざけてこのスラップショットなどをしないように気をつけましょう、マナー違反と思われます。
【木の上にボールがのったので、木を揺らしてボールを落とした】
~アンプレアブル~
木の上のボールを検索中、ボールは見えるが、自分のボールかどうかわからないので、捜索、確認の為木を揺らしてボールを落とし確認した。
『ルール』
競技の場合
1打罰でアンプレアブル
これが自分のボールだった場合、捜索中にボールを動かしたとして、罰なしでリプレースなのですが、木の上にリプレースできませんので、1打罰でアンプレアブルの措置をします。
自分のボールではなく、3分間探して見つからなければ、紛失球の措置をとります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者の場合は、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレーするようにしましょう。
【木の枝のボールが自分のものか確認できない】
~紛失球~
木の枝にボールがあるのは確認できるが、それが自分のボールかどうかがわからない場合
『ルール』
競技の場合
・1打罰で前打地点から打ち直し
・2打罰でボールの横のフェアウェイの2クラブレングス以内にドロップしてプレー
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者は2打罰でフェアウェイにドロップをお勧めします。
初心者は同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレーするようにしましょう。
【木の上のボールが回収できない】
~アンプレアブル~
高い木の枝にひっかかっているボールが見つかり、目印で自分のものと確認できたが回収できない場合
『ルール』
競技の場合
1打罰でアンプレアブルの措置
ボールの真下をニアレストポイントとし、2クラブレングス以内のホールに近づかない救済エリアにドロップします。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者はルール通り
初心者は同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレーするようにしましょう。
ちなみに回収するための作業時間も3分以内とは言わず、はやめに判断して時間を使わないようにしましょう!
【お互いに誰のボールがわからないと紛失球】
~紛失球~
2つのボールが至近距離にあるが、ブランドも番号も同じなため、どちらが誰のボールか見分けられない。
『ルール』
競技の場合
・1打罰で前打地点から打ち直し
・2打罰でフェアウェイにドロップ
この2つのボールが同伴者のものである可能性が高いが、明確にどちらかわからない場合は、2人とも紛失球の罰を受ける事になります。
競技では必ずしますが、スタート前に自分の使用ボールと、同伴者のボールの確認を互いにして、同じような場合は特徴を伝えるか、その場でマジックで印をつけたりします。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
気心知れた仲の良い仲間同士ですから、厳格にルール通りにしなくても、お互いに話し合って決めたら良いかと思います。
大切なのは、このような事にならないように、プライベートでも
スタート前には必ず、使用ボールの確認作業はするようにしましょう!
【ボールが気になるのでマークしてもらいたい】
~プレーの線上~
『ルール』
競技の場合
罰なしでマークさせてプレー
「プレーの線上」で邪魔になるボールはマークして拾い上げてもらう事が出来ます。
また、「拾い上げ」を要求されたプレーヤーは拾い上げをせずに、先にプレーする事が出来ます。
※この時拾い上げたボールを拭くと1打罰になりますので、注意しましょう。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
自分のボールがプレーの邪魔になるか?先に聞いてあげる事が出来たらエチケットは完璧ですね。
【紛失球宣言したあと、3分以内にボールが見つかった】
~紛失球宣言~
ラフのボールが見つかりそうもないので紛失球宣言して、前打地点に戻りドロップしたところ、探し始めて3分以内にキャディーがボールを見つけた。
『ルール』
競技の場合
1打罰でドロップしたボールでプレー続行
このケースではストロークと距離の罰に基づいて直前にプレーした地点に戻ってドロップしたボールがインプレーとなります。
紛失球宣言をした以上、その後ドロップしたボールがインプレーで、最初のボールが見つかったとしても、それは無効なボールとなります。
また、一度ボールを探し始めたら3分以内に勝手に紛失球宣言する事は出来ません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
紛失球宣言をした以上、最初のボールが見つかっても、それは回収してドロップしたボールで潔くプレーしましょう!
【別のボールをドロップしたあと、初めのボールが見つかったのでそのボールをプレー】
~別のボール、紛失球、誤球~
フェアウェイから打った第2打が深いラフへ。
ボールが見つからないので前打地点に戻り別のボールをドロップ。
ところが3分以内にキャディーが初めのボールを見つけてくれたので、ドロップしたボールは拾い上げて初めのボールでプレーした。
『ルール』
競技の場合
4打罰で前打地点にリプレース
この場合は、前打地点に戻ってドロップした瞬間にインプレーとなった「別のボール」でプレーを続けなければいけません。
ところが有効な「別のボール」を拾い上げ、無効となった初めのボールをプレーしてしまった。
まず初めのボールが見つからないので「ストロークと距離の罰=1打罰」のもとに前打地点に戻って「別のボール」をドロップした瞬間に初めのボールは「紛失球」になる。
ドロップしたインプレーの「別のボール」を拾い上げて1打罰。
インプレーでない初めのボールをストロークした「誤球」で2打罰。
ここまでで合計4打罰。
誤球は打数にカウントされませんが、誤球は訂正しないと競技失格になります。
そこで、誤球を訂正してあらためて前打地点に拾い上げた別のボールをリプレースして、プレーを続ければ良いのです。
ここまでで要した打数は6打となります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者はとにかくホールに近い方のボールで安全にプレーすれば良いでしょう。
こまかいルール上の話はラウンド終了後の食事の時にでも座学として勉強するようにすればOKです。
【初めのボールが見つかったのに、暫定球でプレーした】
~誤球~
ティーショットが林に入り紛失のおそれがあるので打った暫定球はスーパーショット。
3分以内に林の奥でボールが見つかったが、深いラフで大たたきしそうなので暫定球でプレーした。
『ルール』
競技の場合
2打罰であらためて初めのボールでプレー
はじめのボールが3分以内に見つかった場合は暫定球を放棄して、初めのボールでプレーしなければいけません。
見つかったのに暫定球でプレーすると誤球になり2打罰となります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者はまず暫定球を打たない事を勧めていますので、このケースはないでしょう。
【3分以内だが、ボールが見つかる前に暫定球をプレー】
~ストロークと距離の罰~
同伴者がボールを探している3分間の間に、初めのボールがあると思われた地点よりホールに近い暫定球を打った。
『ルール』
競技の場合
1打罰でそのままプレー
これは「ストロークと距離の罰」のもとで初めのボールは紛失球となり、1打罰で暫定球がインプレーとなります。
※一見ずるいように思われますが、私的には「ボールを探すための3分間」を使うか使わないか、ボールを探すか探さないかは、プレーヤーの判断で良いと考えています。
ショットの時の感触やその場の状況から、明かに見つからないだろうと思ったなら、探さずに暫定球でプレーする事が賢明かと思います。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者はまず暫定球を打たない事を勧めていますので、このケースはないでしょう。
ただし今回のケースで一つ気になるのは、「同伴者がボールを探しているのにプレーをした」という事。
これはマナー違反です。
自分のボール探しを手伝ってもらっているのですから、プレーをするのなら、ボール探しを諦めている事を明確に伝えて、探す事をやめさせてからプレーするのがマナーです。
【カラスがボールをくわえていった】
~外的影響~
カラスや犬がボールを持って行ったり、くわえたりじゃれてボールの位置が変わった。
『ルール』
競技の場合
罰なしでリプレース
カラスや犬は「外的影響」になります。
外的影響によって動かされたボールは罰なしにリプレースできます。
リプレースする場所がはっきりしないときには、可能性のある地点を推定してリプレースします。
ただしカラスが持っていった事を目視していないとか、事実上確実な状況ではない場合は「紛失球」扱いとなります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
外的影響でボールが無くなったという事実を証明するためにも、
同伴者のボールがどのああたりに止まっていたという事をしっかりと確認するようにするのがエチケットですね。
【ボールに止まっている虫を取り除きたい】
~ルースインペディメント~
『ルール』
競技の場合
罰なしでボールを動かさず虫を取り除いてプレー
ルースインペディメントについての解釈は次の通りです。
・いつでも取り除く事が出来る
・ボールに付着したら取り除けない
・虫もルースインペディメント
・生きていたら付着していても取り除ける
・取り除く際にボールが動いたら1打罰でリプレース
この場合は、虫が生きていたら無罰で取り除いてOKですが、死んでいたら取り除けません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者はボールに付着したルースインペディメントは同伴者に了解を得て、マークして拾い上げて拭いてもいいと思います。
【ハチの近くにボールが止まった】
~危険な動物の状態~
毒蛇やワニ、ハチやヒアリの巣など近づくと危険な時は、今ボールがあるそれぞれのエリアに即した救済方法があります。
『ルール』
競技の場合
・ボールがペナルティエリア以外にある場合
罰なしで安全なところにドロップ
バンカーの場合はバンカー内なら無罰だが、バンカー外にドロップする場合は1打罰を受ける
・ボールがペナルティエリアにある場合
罰なしで同じ安全なペナルティエリア内でドロップ
ペナルティエリア外に出す場合は1打罰で後方線上の安全な基点から1クラブレングス以内の救済エリアにドロップ
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通り
初心者は同伴者の了解を得て、安全で、ボールに近くて、ホールに近づかない、自分の打ちやすい場所に誠実にプレースしてプレーしましょう。
※くれぐれも危険動物を刺激しないようにプレーしましょう!
【次のホールへ向かう途中に練習でボールを打った】
~ラウンド中の練習ストローク~
『ルール』
競技の場合
2打罰でそのままプレー
基本的にラウンド中の練習ストロークは禁止されています。
例外として、遅延プレーをしないという条件で、
・今プレーを終えたばかりのグリーンでのパッティング
・次のホールのティーイングエリアでのパッティング、軽いチップショット
ホールとホールの間でボールを使った練習ストロークは違反で2打罰となります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
ただし、
アマチュアがボールを使って練習ストロークをするのは危険な場合もありますので、安全の為にも慎んだ方が良いと思います。
【まとめ】
『ルール』 | 『エチケット』『マナー』 | |
【打つ前にボールのすぐ後ろの芝を踏みつけた】 | 2打罰でそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り。
・初心者は同伴者に了解を得て、気になるライは改善してプレー |
【練習スイングで木の葉を落とした】 | 罰なしでそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は、同伴者に了解を得て、木にあたらずにスイングができる地点にボールをプレースしてプレー |
【プレー線上のディボット跡を埋め戻した】 | 2打罰でそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者に了解を得て、気になるディボット跡を埋め戻してプレー |
【スイングの邪魔になる枝木を足で踏んでプレーした】 | 2打罰でそのままプレー | ・中級者以上はルール通り
・初心者は、同伴者に了解を得て、そのような状況から離れて、打ちやすい地点にボールをプレースしてプレー |
【150ヤード先のグリーンを狙うとき、近くのピッチマークを直した】 | 罰なしでそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は、こんな気づきが出来るようになったとき、自分のレベルが上がってきたと感じる。 |
【OB側にある木の枝が邪魔なので折ってプレーした】 | 2打罰でそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は、同伴者に了解を得て、スイングの邪魔になるものが無いところにボールをプレースしてプレー |
【木の枝の水滴をふり落としてから打った】 | 2打罰でそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者に了解を得て、スイングの邪魔になるものが無いところにボールをプレースしてプレー |
【捨てられていたボールを打った】 | 2打罰で自分のボールでプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者のうちからショットの前に必ずボールの確認をする習慣を身につける |
【グリーンに乗って初めて誤球に気づいた】 | ・2打罰で誤球した地点に戻り自分のボールをプレー。
・訂正しないと競技失格。
|
・誤球した場所に戻り自分のボールを探す事は避けたい
・同伴者に了解を得て、誤球のストロークに2打罰を加えてホールアウト |
【後続組に打ち込まれたので怒って打ち返した】 | 2打罰で重大な非行は競技失格 | ゴルファーである前に紳士淑女であれ。 |
【怒ってひん曲げたクラブを元に戻して使った】 | 罰なしでそのままプレー
|
道具に八つ当たりする事はやめましょう! |
【雷でプレー中断のサイレンが鳴ったのに仲間がプレーをやめない】 | 競技失格、プレーを中断して避難
|
少しでも身の危険を感じたら、プレーを中断して避難する |
【ゲリラ豪雨でプレー中断】 | 罰なしでプレー中のホールのみプレーしても可 | 無理はしない |
【キャディが立って方向を教えた】 | 2打罰でそのままプレー
|
・方向がわかるようにフォローしてあげる事
・プレー中にはプレーヤーの前方には絶対に立たない |
【狭くてクラブがふれないので、ボールをかき寄せた】 | 2打罰でそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてプレー |
【ヒザにタオルを巻いて打った】 | 罰なしでそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は出来るだけヒザをついてのショットは避けた方が良い。 |
【左手を木に巻きつけて、右手一本で打った】 | 罰なしでそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り。
・初心者は、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレー |
【シャフトをたたいて打ち出した】 | 2打罰でそのままプレー
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレー |
【木の上にボールがのったので、木を揺らしてボールを落とした】 | 1打罰でアンプレアブル
|
・中級者以上はルール通り
・初心者の場合は、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレー |
【木の枝のボールが自分のものか確認できない】 | ・1打罰で前打地点から打ち直し
・2打罰でボールの横のフェアウェイの2クラブレングス以内にドロップしてプレー |
・中級者以上は2打罰でフェアウェイにドロップ
・初心者は同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレー |
【木の上のボールが回収できない】 | 1打罰でアンプレアブルの措置
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・中級者はルール通り
・初心者は同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にボールをプレースしてそこからプレー |
【誰のボールがわからないと紛失球】 | ・1打罰で前打地点から打ち直し
・2打罰でフェアウェイにドロップ |
お互いに話し合って決める |
【ボールが気になるのでマークしてもらいたい】 | 罰なしでマークさせてプレー
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自分のボールがプレーの邪魔になるか?先に聞いてあげる |
【紛失球宣言したあと、3分以内にボールが見つかった】 | 1打罰でドロップしたボールでプレー続行
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紛失球宣言をした以上、最初のボールが見つかっても、それは回収してドロップしたボールで潔くプレーする |
【別のボールをドロップしたあと、初めのボールが見つかったのでそのボールをプレー】 | 4打罰で前打地点にリプレース
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・中級者以上はルール通り
・初心者はとにかくホールに近い方のボールで安全にプレー |
【初めのボールが見つかったのに、暫定球でプレーした】 | 2打罰であらためて初めのボールでプレー
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・中級者以上はルール通り
・初心者は暫定球を打たない |
【3分以内だが、ボールが見つかる前に暫定球をプレー】 | 1打罰でそのままプレー
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・中級者以上はルール通り
・初心者は暫定球を打たない |
【カラスがボールをくわえていった】 | 罰なしでリプレース
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同伴者のボールをしっかりと確認しておく |
【ボールに止まっている虫を取り除きたい】 | 罰なしでボールを動かさず虫を取り除いてプレー
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・中級者以上はルール通り
・初心者はボールに付着したルースインペディメントは同伴者に了解を得て、マークして拾い上げて拭いてプレー |
【ハチの近くにボールが止まった】 | 同じエリア内での処置なら無罰、エリア外にボールを出すときは1打罰 | ・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者の了解を得て、安全で、ボールに近くて、ホールに近づかない、自分の打ちやすい場所に誠実にプレースしてプレー |
【次のホールへ向かう途中に練習でボールを打った】 | 2打罰でそのままプレー
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安全の為に慎んだ方が良い |
いかがですか?
ゴルフは大自然の中でするスポーツですので、プレー中にはいろいろな場面に遭遇します。
その時の対処の仕方には、私たちの人格が問われるシーンもあって楽しいですよね。
自分のレベルに合わせて
『ルール』を知って『マナー』を学び『エチケット』が出来る
ようにゴルフを通して成長していけたら良いと思います。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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