ゴルフプレー中にボールが見つからない時の対処法について

『ルール』『エチケット』『マナー』

ここでは、ラウンド中にボールが見つからなかった時の対処法について『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。これを読めば、もうロストボールも紛失球も怖くなくなります。逆にチャンスだと考えられるようになり、違ったゴルフの楽しみ方ができるようなります。

 

目次

【あるはずのボールが見つからない】

ボールを探す為に許されている時間は『3分間』です。

これは『ルール』でも『エチケット』『マナー』でも守らなければいけない大切な事です。

新ルールで3分間に短縮されたのですが、それ以前は5分間でした。

今回の新ルールでは「プレー進行」を重視した内容になっています。

これは、まわりに対する優しさと思いやり、配慮した『エチケット』『マナー』の精神にマッチしたものとなっています。

『ルール』

これを競技ではどう対処するのでしょう?

選択肢は2つ。

 

①1打罰を受けて、直前にプレーした場所から打ち直し。(遅延プレーをしない為にも暫定球を打っておいた方が良いですね)

②2打罰を受けて、ボールが紛失したと思われる地点に最も近いフェアウェイの2クラブレングス以内、またはその反対側の紛失球から2クラブレングスのエリアにドロップする事ができる。

 

※プロの試合やアマチュアの競技ゴルフでは⓶は採用されていません。

暫定球をプレーした場合やボールがペナルティエリアに入った場合には適用できません。

『エチケット』『マナー』

ではプライベートでのゴルフの場合はどうでしょう?

「もっとゴルフ!」ではどんな怪しい打球でも暫定球は打たない事を推奨しています。

暫定球はいわゆる打ち直しです、1球目がミスショットで気分が落ち込んだり、自信が無くなっていたり、不安になっている時にもう一度同じ状況でショットをするのは更にミスをする可能性があります。

気持ちを切り替えて、前進して①の処置をとる事が快適にプレーできるための一番の方法です。

そして、ここで大切な事があります。

それは、自分のボールに限らず、他人のボールも自分のボールと同じくらいの気持ちで探してあげるという事。

『他人のロストボールは自分のロストボール』

昔、どこかのゴルフ場で、このキャッチフレーズをみて感心した事がありました。

3分間という限られた時間の中で最も効率的にボールを見つける為の最大の策は多くの人で探すという事だと思います。

他人のショットもしっかりとみて、どの辺にボールが行ったのかを確認して、一緒に探してあげる。

これが『エチケット』『マナー』では大切な事です。

 

【ボールがOBになった】

これは、さきほどの紛失球とはちがい、「明らかにOBラインを越えた」「ボールは見えるがOBラインを越えたところにある」という判断でOBの処置をします。

『ルール』

競技中ですと選択肢は2つ。

 

①1打罰を受けて、前打地点に戻って打ち直し。(遅延プレーをしない為にも暫定球を打っておいた方が良いですね)

②2打罰を受けて、ボールがOBラインを横切ったと思われる地点からホールに近づかないフェアウェイの2クラブレングス以内にドロップして打つ事ができます。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートでのゴルフの場合ですと、ショットした本人も見ていた人もOBかどうかの判断が怪しい時があります。

その時は迷わず前進して、ボールが行ったと思われる場所の周辺を探す事になります。

この時はショットを放った人がまわりに配慮する事が大切です。

3分間を使う事なく、早めにOBである事を伝えてあげましょう。

そして、前進しての処置を行うか、特設ティーを利用してプレーするようにしましょう。

 

【3分以上たってボールが見つかった】

これはわかりやすいですよね。

決められた時間内に見つからなかったのですから、そのボールはインプレーではなくなります。

もしそのボールをプレーした場合は

『ルール』

競技でしたら、「誤球」で2打罰を受けます。

訂正しないで次のホールでプレーした瞬間に競技失格となります。

『エチケット』『マナー』

先ずは、3分間をフルに使ってボールを探す事は出来るだけ避けましょう。

諦めきれない気持ちはわかります、特に悪いショットでも無く、このあたりに着弾したと思われる地点でラフが深すぎて見つけられずにいても、そこは進行を優先して早めに判断するようにしましょう。

一緒にまわる人、後続組の人の事を考えて配慮するようにしたいものです。

 

【自分のボールかどうか確認する為に草を少しかき分けた】

『ルール』

罰なしでそのままプレーしてOK

また、その際にうっかりボールを動かしてしまっても罰は無く、元の入りにリプレースすればOKです。

『エチケット』『マナー』

どこにあっても自分のボールだと分かりやすいように、ボールにマーキングをしておくのも良いですね。

同じ種類のボールを使っている同伴者と同じような場所にボールがあって、確認しやすくしておく事で互いに「誤球」を避ける事にもつながります。

 

【ボールを探している時、うっかりボールを蹴ってしまった】

ボールを探しているとき、クラブが隠れていたボールに偶然にあたったり、足で蹴ってしまったりする事があります。

『ルール』

競技中にこれをしますと。

罰無しで元ある場所にリプレースしてプレーしてOK。

新ルールでは「ボール探し」と「ボールの確認中」に限定して、ボールを動かした罰がなくなりました。

このとき、リプレースする場所はわからない時は推定でも構いませんが、リプレースしないでプレーしますと「誤所からのプレー」で2打罰を受ける事になります。

『エチケット』『マナー』

これはルールと同じ処置で問題ありません。

こういった場合は、「ボールを見つける事」が最重要なので、ラフが深かったり見つけにくい時には、クラブや足で芝を払ったりして早く見つかるようにしましょう。

これは先程紹介しました、

『他人のロストボールは自分のロストボール』

の精神と同じで、ルール上もエチケットマナー上でも全く同じ扱いになります。

自分のボールでも他人のボールでも同じ気持ちで探す事が大切だという事ですね。

 

【探していたボールが踏まれてラフに埋まった】

これはどうでしょう?

折角いっしょに探してくれている人に踏まれて、その結果ボールが深く埋まってしまった。

『ルール』

競技中ですと。

罰無しでリプレースしてプレーしてOKです。

これは「外的影響」であると判断され、誰にもペナルティはなく、現状復帰できます。

この場合の現状復旧というのは、埋まった場所から真後ろで元の位置に最も近く、ホールに近づかないところにリプレースする事が出来ます。

また、そのボールを拭く事も出来ます。

『エチケット』『マナー』

これもルールと同じ処置でOKです。

あなたのボールを踏んでしまってごめんなさいと一言誤っておけば良いでしょう。

逆にそれで見つかったわけですから、感謝されるべきで、また、自分が踏まれた立場としても、見つけてくれたことに感謝するべきです。

 

【まとめ】

『ルール』 『エチケット』『マナー』
【あるはずのボールが見つからない】 ①     1打罰で前打地点から打ち直し。

②     失ったと思われる地点に近いFWまたはその反対側で2クラブレングスの範囲内でドロップしてプレー。

・暫定球は打たずに前進して左記②の処置でプレー。

・自分のボールも他人のボールも同じ気持ちで探す。

【ボールがOBになった】 ①     1打罰で前打地点から打ち直し。

②     失ったと思われる地点に近いFWから2クラブレングスの範囲内でドロップしてプレー。

・暫定球は打たずに前進して左記②の処置、または特設ティーからプレー。

・OBの判断は速やかにする。

【3分以上たってボールが見つかった】 そのボールはインプレーではない。

プレーすれば「誤球」で2打罰

・ルール通りの処置をする。

・自分のボールも他人のボールも同じ気持ちで探す。

【自分のボールかどうか確認する為に草を少しかき分けた】 無罰でプレー 自分のボールだと分かりやすいようにマーキングしておく。
【ボールを探している時、うっかりボールを蹴ってしまった】 ・無罰で元の位置からプレー

・リプレースしないと「誤所」からのプレーで2打罰

ボールを見つける事が最優先
【ボールを探している時、うっかり他人のボールを蹴ってしまった】 ・無罰でプレー

・リプレースしないと「誤所」からのプレーで2打罰

・ボールを見つける事が最優先

・見つけてくれた人に感謝する。

【探していたボールが踏まれてラフに埋まった】 無罰でプレー ・ボールを見つける事が最優先

・見つけてくれた人に感謝する。

 

いかがですか?

 

実際にボールが無くなっても、しっかりと「ルール」にそった処置の仕方を知って「エチケット」「マナー」を忘れなければ大丈夫です。

 

ゴルフでのロストボールとは「他人への奉仕が出来るチャンス」でもあるのです。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

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