ここでは新ルールでその名称が変わったペナルティエリアについて、そこにボールが入った時の対処法について『ルール』『エチケット』『マナー』の観点より解説しています。
先ずは2種類あるエリアの説明とその対処法について理解を深めましょう。
目次
【ペナルティエリアについて】
「どんな場所?」
これまで「ウォーターハザード」と呼ばれたもので、コース内にある池や小川、クリークなその水のある場所とその周辺のエリアの事です。
「どんな表示されているの?」
赤杭と赤線で囲まれたエリア(レッドペナルティエリア)と、黄杭と黄線で囲まれたエリア(イエローペナルティエリア)とがあります。
「なぜ、赤黄2種類あるの?」
原則としてはレッドペナルティエリアにするように推奨されていますが、特別な理由があってイエローペナルティエリアにしているところもあります。
「両者の違いは、なんですか?」
どちらのエリアもそこにボールが入った場合は規則に従って『1打罰で救済を受けられる』ものの、どのような救済が受けられるか、その救済の選択肢がレッドとイエローとで違います。
詳しくは以下で解説します。
【黄色杭の池にボールが入ったら】
~イエローペナルティエリアの対処法~
『ルール』
競技の場合
・罰なしでそのままプレー
・1打罰で2つの選択肢から打ち直し
ペナルティエリア内でボールを直接打つ場合は罰なしですが、1打罰を受けて、2つの救済の選択肢があります。
(選択肢⓵)
前に打った地点に戻って打ち直す
この場合は、前に打った「できるだけ」近い地点にドロップします。
(選択肢⓶)
ボールが池の境界を最後に横切った地点とホールとを結んだ線上でそのペナルティエリア後方にドロップします。
この場合、後方なら距離の制限はありませんので、自分の得意な距離で基点を決めて、左右1クラブレングスのエリアにドロップします。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOK
初心者は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
1.そのまま打てるかの状況はしっかりと判断しましょう!
無理はいけません、ボールを動かしてプレーした方が良い場合にはそちらを選択しましょう。
少しでもボールが水に浸かっていたり、地面がグチョグチョなライであればそこは避けるべきです。
2.前打地点に戻って打ち直しはしないようにしましょう!
これは遅延プレーになりますし、再び池に入る可能性もあります。
初心者のうちはとにかく、前進する事を最優先に考えてプレーするように心がけましょう。
・1打罰で受ける救済措置は同伴者に相談しましょう
ここで、選択肢⓶の後方線上での話になりますが、初心者のうちは、そのショットが「池越え」にならないような状況でプレーできるようにしたいです。
いくら自分の得意な距離からのショットとはいえ、その距離を高い確率でクリアできるレベルでなければ、池越えのショットは避けるべきです。
同伴者の了解を得て、池が気にならない地点で打ちやすく、ホールに近づかないところに誠実にボールをプレースしてプレーしましょう!
【赤杭の川にボールが入ったら】
~レッドペナルティエリアの対処法~
『ルール』
競技の場合
・罰なしでそのままプレー
・1打罰で3つの選択肢から打ち直し
レッドペナルティエリアの場合は、イエローペナルティエリアの2つの選択肢に1つ加えて3つの選択肢から選べます。
(選択肢⓷)
ボールが川の境界を最後に横切った地点を基点にして、そこから2クラブレングス救済エリアにドロップできます。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOK
初心者は先程のイエローペナルティエリアと同じように対処しましょう。
この場合、初心者に必要な事は
・ルールはルールで知っておく。
・自分のレベルでルール通りにできない場合は同伴者に相談する。
・成長と共にルールどおりプレーできるようになると考え無理はしない。
・同伴者も初心者には「優しさと思いやり」を持って接する。
・初心者も同伴者も互いに「エチケット」「マナー」を持ってプレーする。
【まとめ】
『ルール』 | 『エチケット』『マナー』 | |
【黄色杭の池にボールが入ったら】
|
・罰なしでそのままプレー
・1打罰で2つの選択肢から打ち直し
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者の了解を得て、池が気にならない地点で打ちやすく、ホールに近づかないところに誠実にボールをプレース |
【赤杭の川にボールが入ったら】
|
・罰なしでそのままプレー
・1打罰で3つの選択肢から打ち直し
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者の了解を得て、池が気にならない地点で打ちやすく、ホールに近づかないところに誠実にボールをプレース |
いかがですか?
赤と黄、選択肢が多いのが赤で選択肢が少ないのが黄。
本来ならペナルティエリアは赤であるべきだが、事情により黄にしてあるところがある。
選択肢⓷の場所が確保できないところは黄になっているのだと思います。
是非、プレーの時にその辺も確認してみてはいかがでしょう。
楽しくなりますよ。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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