コロナ禍から半年~進化するゴルフ業界~

コロナ関連

コロナ禍から半年経ち、私たちの周りでは様々な変化が起きてきています。

そして私たち自身も変化していますし、変化を求められているのではないでしょうか。

ゴルフ業界でもコロナに対応した『変化』が見られます。

これを読んで、これからのゴルフ業界がどうあるべきかを一緒に考えてみましょう。

 

 

目次

【暫定措置と恒久的変化】

緊急事態宣言下で安心安全を担保した運営スタイルに多くのゴルフ場が変えました。

⓵レストランの営業中止

⓶送迎バスの廃止

⓷お風呂場の使用中止

⓸パーティールーム(コンペルーム)の使用中止

⓹スループレーの提供

⓺玄関番を置かない

⓻クラブ清掃をしない

⑧チェックイン時の署名の簡素化

⓽各種感染防止対策の徹底

1.従業員のマスク着用の義務化、お客様への啓蒙

2.スタッフの健康管理の徹底

3.館内出入り口にアルコール消毒を設置

4.体温計の設置

思いつく限りでは、これくらいでしょうか。

①~⓸はお客様同士の『密』を避けるための策

⓹~⓼はお客様とスタッフとの接触を避けるための策

⓽は自己管理の徹底

と捉える事が出来るのですが、最近になって人々の意識の変化(コロナに対する意識的な免疫)に伴い「元の状態に戻している」ゴルフ場も増えてきています。

 

元に戻すのは、それぞれのゴルフ場での判断なのでしょうが、そこには様々な事情というものが絡み合っていて、それが「暫定措置」なのか「恒久的な変化」なのかを見極める必要があると思います。

 

そして「暫定措置」であれば「いつまで」という事になるのでしょうが、そのタイミングを判断する基準もそれぞれでしょう。

例えば

1.コロナが終息したとき

それは何を持って終息とするのか?誰かが宣言するものなのか?

2.特効薬が出来たとき

3.全国民がマスクを外しても良くなったとき

4.企業が必要ないと判断したとき

が挙げられます。

この中で、1~3は「外的要因」であるので、その状況が変われば元に戻るという理屈も成り立ちますが、4については企業がそのスタイルを合理的に戻す必要が無いと判断すれば、それはそのまま「変化」となると考えられます。

 

 

【2020年11月8日朝日新聞朝刊記事について】

2020年11月8日の朝日新聞の朝刊で「コロナ禍 踊るゴルフ市場」「世界でV字回復 若い利用者急増」という記事がありました。

その記事の冒頭では

「これまで縁遠かった若い世代を中心とした市民ゴルファーが急増している」

「しかし、危機感を口にするゴルフ場経営者もいる」

と書かれています。

 

続けて

『若い市民ゴルファーの急増』

20歳~49歳の年代のラウンド回数が5月以降、前年比1.4倍も増えた。

その理由は、ゴルフが旅行代わりになっている、安全で魅力的な選択肢となっているとの事です。

日本国内のゴルフ場予約サイトによれば、今年の8月に同社のゴルフ場予約サービスを使った人の数(送客数)は前年比125%で過去最高を記録したとの事です。

特に20代~30代の予約数は昨年の2倍になっている。

 

『デート・合コンに利用する』

とある業界関係者の話によると、「コロナで誘いにくくなった食事やカラオケに代わる選択肢として、デートや合コンに選ばれている」との事。

これは、現役ゴルファーの数が少なくなっていくという業界全体の課題を解決する一つの明るい傾向ではないでしょうか。

 

『質の低下』

ゴルフ場によっては、春先の赤字分を取り戻そうと客を詰め込み、サービスが低下したり、プレー時間が長くなったりしているといいます。

ゴルフそのものの魅力が増したわけではなく、いまの状態は一つのトレンドと捉えるのならば、「コロナが終息するとブームも去る」という見方もあります。

 

『今後の展望』

この記事の最後には「今、需要を見極めて策を打たないといけない。たまたま起きたブームにあぐらをかいていたら成長は止まる」と危機感を持っている

 

という業界関係者の意見で締めくくっていました。

 

 

【変化の仕方】

『ショックドクトリン』

という言葉があります。これは

徹底した市場原理主義を主張したシカゴ学派のミルトン・フリードマンの「真の変革は、危機状況によってのみ可能となる」の言葉を「現代の最も危険な思想」としてカナダのジャーナリストであるナオミ・クラインが批判したときの言葉です。

 

変化の仕方には「良い変化(進化)」と「悪い変化(退化)」とがあると思います。

そして、これに「誰にとって~」を加えるとパターンは無数に存在する事になります。

当然、今の情報化社会で価値観の多様化が進んでいる時代では意見が分かれる事になるでしょう。

 

ゴルフ業界もその選択が必要とされています。

全てのステークホルダーにとって「良い変化(進化)」と「悪い変化(退化)」を最大公約数的に選択していく必要があります。

そんな中で、「真の変革」を断行するのは、確かに今回のコロナ禍のような状況下でないと出来ない事でもあるというのも事実です。

 

『ダイエットの例え』

企業を人間の体に例える事はよくあるのですが、変化を望むときに人はダイエットをします。

ダイエットには2つの方法があると思います。

一つは「食事制限をして体重を減らす方法」

もう一つは「筋トレをして、太りにくい体にする事」

前者は一時的な効果は見込めても、食事をもとにもどすと体型も元に戻りますし、下手をするとリバウンドして、以前よりも体重が増えたりもします。

後者は体質そのものを変えるのですから、すこしさぼってもリバウンドはしにくいものです。

プロ格闘家の減量のように、今は「暫定措置」でひたすら我慢の食事制限をして体重をおとしているが、状況が元に戻れば再び回復していくという考え方も一つ。

この機会に筋肉質にして、今後このような事がおきても耐えられる企業に変化してしまおうという考え方も一つでしょう。

 

 

【もっとゴルフ!の使命】

 

私はこのブログをとおして、「ゴルフの楽しさ」「素晴らしさ」を多くの人に知ってもらい、より多くの人にゴルフをしてほしいと願っています。

 

先程の新聞記事に戻りますが、今の若者による「ブーム」は私にとっては追い風です。

これが一つのトレンドとして終わってほしくないと願っています。

 

この時期にゴルフを始めた方も多いでしょう。

是非続けてもらいたいと思います。

 

そのためにはゴルフ場側には「変化」が、ニューゴルファーには「最低限守らなければいけない事を学ぶ」ことが必要だと考えています。

 

それが『ルール』『エチケット』『マナー』であると確信します。

 

私が提唱するのは『エチケット』『マナー』を優先した新しい形での『ルール』の解釈と運用です。

 

ゴルフ場側には全てのゴルファーに対して厳格に『ルール』を適用するのではなく、レベルに応じた運用をしてもらう。

ニューゴルファーには『ルール』は知ってもらい、『マナー』を学んで『エチケット』を身につける、そのうえで自分のレベルに応じた『ルール』の運用をする。

 

これから必要な事は絶え間ない『進化』であると考えます。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

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