グリーン上で障害物に遭遇した時の対処法

『ルール』『エチケット』『マナー』

ここではグリーン上の障害物(傷跡、落ち葉、砂、水たまり、霜等)に遭遇した時の対処法を『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。グリーン上での作法は特にその人のゴルファーとしての姿が良く見えたりするものです。これを読めばそんな時に焦らずに対処出来て、スマートにグリーン上でふるまえるようになります。

 

 

目次

  1. 【落下した時にできたボールマークを直した】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  2. 【プレーの線上やホールまわりのスパイクマークを直した】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  3. 【プレーの線上の木の葉を手で払いのけた】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  4. 【パターでピンを狙いたいのでカラーの砂を払った】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  5. 【1本だけ飛び出した長い芝をつまみとった】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  6. 【カラーからアプローチする時に、スプリンクラーが邪魔なので、救済を受けたい】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  7. 【グリーン上にクラブを置いて体の向きをチェックした】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  8. 【プレーの線上に水たまり、救済はあるのか?】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  9. 【プレーの線上の霜をタオルで払った】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  10. 【プレーの線沿いに歩くとグジュッと水かしみ出る。救済は受けられる?】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  11. 【カラーからパッティングしようとしたら、グリーン上に水たまり。プレーの線上だから救済は受けられる?】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  12. 【ボールについた泥をグリーン面でふき取った】
    1. 『ルール』
    2. 『エチケット』『マナー』
  13. 【まとめ】

【落下した時にできたボールマークを直した】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

プレーヤーはいつでも、自分の手や足、クラブやグリーンフォークを使って、スロープレーにならない範囲で、グリーン上の傷を修復する事が出来ます。

ボールが落下した衝撃でできたグリーン上の傷跡を「ボールマーク」といいますが、かつてはボールマークと古いホールの埋め跡くらいしか堂々と直せませんでした。

2019年の改正で、靴による傷(スパイクマーク)や旗竿を引きずった傷、動物の足跡やくぼみなどの修復が可能になり、グリーンに埋まったどんぐりや石も取り除く事が出来るようになりました。

ただし、固まったグリーンに酸素や肥料を送り込む「エアーレーション」作業の細かい穴は修理対象外です。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りです。

これは逆に自分のボールマークを直さないのはエチケット違反ですね。

遅延プレーにならないのであれば、自分でつくった以外のボールマークも直すように心がけましょう。

 

 

【プレーの線上やホールまわりのスパイクマークを直した】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

かつてはノータッチといわれた、スパイクマーク(靴のひっかき傷)の修理が解禁されました。

いざ、グリーンに上がって前の組が引きずったスパイクマークがあると残念ですよね。

これからはだれもが気持ちよくプレーを楽しめるように、グリーンのプレーを終えた後は、みんなでスパイクマークを修復してから次のティーイングエリアに向かいたいものです。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りです。

 

グリーン上ではこのようなスパイクマークをつけないように、出来るだけ、足を引きづって歩くような事は避けましょう。

 

 

 

【プレーの線上の木の葉を手で払いのけた】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

グリーン上に限らず、2019年の新ルールではコース内のあらゆるエリアでルースインペディメントを取り除く事が出来るようになりました。

グリーン上ではプレーの線上にある木の葉も手やタオルで払いのける事ができ、「砂やバラバラの土」も取り除く事ができます。

もちろん、「ボールのライやプレーの線を改善することなく、表面をこすったり、ボールを転がしたりしてグリーン表面をテストした場合は2打罰の違反」という大前提は変わりません。

ルースインペディメントはいつでも取り除く事ができますが、グリーン上に限っては、ボールが動いても罰はありません。

動いたボールはリプレースします。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りです。

ただし、よくグリーン上で落ち葉をクラブで払いのけようすると、誤ってグリーン表面を傷つける事もありますので注意しましょう!

 

出来るだけ、素手やタオルでするようにしましょう。

 

 

 

【パターでピンを狙いたいのでカラーの砂を払った】

バンカーでの脱出ショットで飛び散った砂だらけのカラーにボールが止まった。

手で砂を払いのけたところ、クレームがついた。

 

『ルール』

競技の場合

2打罰でそのままプレー

ルースインペディメントはコースのどこにあっても取り除く事ができますが、「砂やバラバラの土」はグリーン上以外では取り除くことはできません。

カラーはグリーンではないので、「バンカーからはみ出た砂」を手で払いのけると、「プレーの線の改善」で2打罰を受けます。

プレーはそのまま続けられます。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者は同伴者に了解を得て、砂を払いのけても良いですし、砂が気にならない場所にボールを移動させてそこからプレーでも良いかと思います。

この時のカラーにかかった砂を払いのけるというのは、次のプレーヤーに対しての思いやりにもなりますし、自分のプレーの線上でなくても、余裕があれば「エチケット」「マナー」的にはやってほしい事ですね。

 

 

【1本だけ飛び出した長い芝をつまみとった】

 

『ルール』

競技の場合

2打罰でそのままプレー

グリーン上では、生えている芝を抜いたりちぎったりする事はできません。

ちぎった芝を元の場所に戻しても、プレーの線の改善で2打罰となります。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りでOKです。

小さな事ですが、グリーンを破壊する行為となりますので、マナー違反になります。

 

 

【カラーからアプローチする時に、スプリンクラーが邪魔なので、救済を受けたい】

スプリンクラーがカラーに放置されていて気になり、プレーの障害になっている。

寄せワンアプローチの場面で邪魔になるので、救済を受けようとマークしてボールを拾い上げたところ、クレームがでた。

 

『ルール』

競技の場合

1打罰でリプレース

カラーはジェネラルエリアですので、スタンスやスイングの障害になる場合は罰なしで救済されますが、プレーの線上にそれがあるだけでは救済はされません。

今回はボールを拾い上げただけなので、1打罰でリプレースします。

リプレースしないでプレーすると一般の罰(2打罰)を受けます。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者は同伴者の了解を得て、障害物が気にならない場所にボールを移動させてプレーしても良いかと思います。

 

 

【グリーン上にクラブを置いて体の向きをチェックした】

 

『ルール』

競技の場合

2打罰でそのままプレー

パッティンググリーン上でもジェネラルエリアでも、スタンスをとるための援助になるものを地面に置く事は出来ません。

プレーの線を示すためにクラブを置くと、2打罰を受けます。

プレーヤーがクラブを目標に向けて置いたときペナルティは発生し、そのスタンスを解いたり、クラブやものを取り去ったとしても、罰は消えません。

また、その日のパットはカップの右に外してばかりだで、体や方の向きが狂っているのではとラウンド中にアライメント棒やスイング矯正クラブを使うのも違反(2打罰)となりますので要注意です。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りでOKです。

このようなチェックは練習場で何度もするべきことで本番のラウンドでは決してやってはいけません。

 

 

【プレーの線上に水たまり、救済はあるのか?】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしで救済を受けてプレース

ボールがグリーン上にある場合に限り、プレーの線上に「一時的な水」がある場合、異常なコース状態で罰なしに救済が受けられます。

方法は、マークしてボールを拾い上げ、①プレーの線が水たまりを避け、②ホールに近づかず、③元の位置に最も近いところ、にプレースします。

グリーン全体が水たまり状態の時は救済地点がグリーン外となっても良く、その場合もプレースします。

ここで、ドロップしてしまうと2打罰になりますので要注意です。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りでOKです。

水たまりの上でボールを転がすというのは思っている以上に抵抗感があります。

このような状況でパッティングをしていると感覚がおかしくなったりする場合もありますので、出来るなら、そのようなコンディションの時はプレー自体をやめた方が良いかもしれませんね。

 

 

【プレーの線上の霜をタオルで払った】

 

『ルール』

競技の場合

2打罰でそのままプレー

露や霜は「ルースインペディメント」でも「一時的な水」でもありません。

この場合は「プレーの線の改善」で2打罰を受けます。

共用のキャディーが違反した場合には、プレーヤー全員にペナルティがつきます。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りでOKです。

霜や露は自然に発生したもので他の方がプレーする時も同じようにそのままの状態にしておかなければいけませんので、触らないようにしましょう。

 

 

【プレーの線沿いに歩くとグジュッと水かしみ出る。救済は受けられる?】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

水がしみ出るから救済が受けられそうですが、「一時的な水」は「スタンスをとる前後に見える一時的な水たまり」のこと。

歩いたとき、水がしみ出る程度では水たまりとは言えず、救済は受けられません。

地面がぬれている、ぬかるんでいるくらいではダメです。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りでOKです。

地面の状況に応じてパターの力感を変えてパッティングしなければいけない状況の良い練習ですので、その状況で上手く打てるか、チャレンジしてみましょう。

 

 

【カラーからパッティングしようとしたら、グリーン上に水たまり。プレーの線上だから救済は受けられる?】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

ボールがカラーにある場合、プレーの線上に「一時的な水」があっても、救済は受けられません。

ボールが水たまりの中に入った時や、スタンスが障害になるときのみ救済が受けられます。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通り。

初心者は同伴者の了解を得て水たまりが気にならない場所からプレーしましょう。

 

 

【ボールについた泥をグリーン面でふき取った】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

グリーン面のテストでなければ、泥をふき落としても罰はありません。

また、しゃがんでラインを読むとき、手を芝につく程度はOKですが、故意に手のひらで芝の面をこすったり、芝目をチェックするとグリーン面のテストで2打罰になりますので注意しましょう。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

これは絶対にやめましょう!

グリーンはみんなが使う場所で、特にデリケートな場所です。

例えば、自分のプレーの線上に誰かが拭いた後の泥が残っていたとしたら、気になってしますでしょう。

そのような事の無いように、

グリーンに上がる前には必ず、ボール拭き用のタオルを準備しておいて、マークしてピックアップしたら必ずボールを拭く習慣を身につけておきましょう。

 

 

【まとめ】

『ルール』 『エチケット』『マナー』
【落下した時にできたボールマークを直した】 罰なしでそのままプレー

 

・ルール通り

・自分のボールマークを直さないのはエチケット違反

【プレーの線上やホールまわりのスパイクマークを直した】 罰なしでそのままプレー

 

ルール通り
【プレーの線上の木の葉を手で払いのけた】 罰なしでそのままプレー

 

ルール通り
【パターでピンを狙いたいのでカラーの砂を払った】 2打罰でそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

・初心者は同伴者に了解を得て、砂を払いのけても良いですし、砂が気にならない場所にボールを移動させてそこからプレー

【1本だけ飛び出した長い芝をつまみとった】 2打罰でそのままプレー

 

ルール通り
【スプリンクラーが邪魔なので、救済を受けたい】 1打罰でリプレース

 

・中級者以上はルール通り

・初心者は同伴者の了解を得て、障害物が気にならない場所にボールを移動させてプレー

【グリーン上にクラブを置いて体の向きをチェックした】 2打罰でそのままプレー

 

ルール通り
【プレーの線上に水たまり、救済はあるのか?】 罰なしで救済を受けてプレース ルール通り
【プレーの線上の霜をタオルで払った】 2打罰でそのままプレー

 

ルール通り
【プレーの線沿いに歩くとグジュッと水かしみ出る。救済は受けられる?】 罰なしでそのままプレー

 

ルール通り
【カラーからパッティングしようとしたら、グリーン上に水たまり。プレーの線上だから救済は受けられる?】 罰なしでそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

・初心者は同伴者の了解を得て水たまりが気にならない場所からプレー

【ボールについた泥をグリーン面でふき取った】 罰なしでそのままプレー

 

これは絶対にやめましょう!

 

 

いかがですか?

 

グリーン上での障害物については、他のエリアと少し扱いが変わる事がお分かりいただけたと思います。

特にプレーの線上に障害物がある場合の処置については、この機会にしっかりと憶えておくと実践で楽になりますよ。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

 

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