ここではゴルフとスコアについてお話しています。
特に初心者に聞いてほしいお話になります。
スコアをつける事の意味、スコアがゴルフに及ぼす影響をいつも考えます。
その日のゴルフをどういう風に楽しむか?によってスコアに対する考えも変わってきます。
一度ゴルフスコアについて考えるきっかけになれたら嬉しいです。
先ず、最初に私がレッスンしてもらっているプロから頂いたスコアに関しての言葉を紹介します。
「プレー中気持ちよくて最後にスコアを見て不快になるか、プレー中気持ちよくならずに、我慢して最後にスコアを見て気持ちよくなるか、それを決めるのは自分次第」
これは、
スコアにこだわるのなら、プレー中はスコアメイクの為のプレーに徹する必要があり、それはもしかするとプレー自体を楽しめない事になるかもしれない。
という事だそうです。
その日のゴルフをどのように楽しむか。
それを選択するのは自由で、ゴルフはどんな楽しみ方でも出来るという事ですね。
今回はそんなスコアというものについて少し深堀して考えてみたいと思います。
目次
【ゴルフスコアの特徴】
数字の小さい方が優れている
ゴルフというスポーツの面白いところです。
普通は点数というのは加算されていって、多い方が少ない方よりも上だというのが当たり前ですよね。
これは、
ゴルフが決められたコースをいかに少ない打数でプレー出来るかを競うスポーツだからです。
その為には、距離を稼ぐための飛距離、目標近くにボールを運ぶ事の出来る正確性、ミスをしない強いメンタルが必要になります。
少しでも気を抜いたり、ミスをするとスコアが悪く(打数が増えて)なっていきます。
上手くなる(少ないスコアでプレーする)為には経験と練習を積んで、鍛錬しなければいけないものなのです。
ホールごとに基準となる打数(スコア)が決まっている
基本的にはミドルホールが4打、ショートホールが3打、ロングホールが5打という、基準となるスコアが決まっており、その打数でホールアウトすると「パー」という事になります。
これは誰が決めたのかわかりませんが、ティーイングエリアからグリーンまでに2打でいくのか、1打で行くのか、3打で行くのかが基準となっており、グリーンに乗ったら2パットが基準となっています。
この基準からプラスマイナスどれだけ離れているかでスコアを競います。
減点方式であること
ゴルフはいかにミスを少なく、最小打数でプレーしたものが優れていると評価されるスポーツなのです。
基準となる打数でホールアウトすれば、パープレーですし、このパーの数に対して○○アンダーとか○○オーバーとかの表現を使います。
しかも普通と違うのは減点されるだけスコアが良いと判断される事です。
ですからゴルフの場合、減点とはすなわちスコアで言うオーバー数になるのです。
ハンディキャップがあること
これも面白いところで、レベルの違う人同士が公平にジャッジされるように、いつもならこのスコアでプレーできるというスコアが基準値よりどれだけ離れているかという数値がハンディキャップになります。
すなわち、いつもの自分に合った領域でのスコアで勝負する事になるのです。
ハンディキャップを使用する事で、互いに基準値周辺のスコアでフェアに勝負する事が出来ます。
※プロの試合にはハンディキャップなんてものは存在しません。
プレーヤーの人間性が出る
これはどちらかというと、スコアの付け方や申告の仕方のお話です。
ゴルフにおいては「審判は自分自身」です。
そのため、スコアは自己申告になります。
初心者のうちは、たくさん打ってしまいますので、ホールアウトの際に自分がいくら叩いたかを忘れるくらいの人もいます。
逆に、きっちりとカウントしている人、適当に答える人、他人の分まで一緒にカウントしてくれる人、ズルして少なくいう人(過少申告)、間違って多く言ってしまう人(過大申告)
いろんな人がいます。
バレていないつもりでも気づかれているケースが多いものです。
信頼を失わないように、スコアの申告は誠実に行うように心がけましょう!
【スコアをつける必要性と意味(メリット)】
さて、次にスコアをつける事の必要性と意味を説明します。
競技として成立させるために必要
競技であるという事は、誰かと競い合う事になります。
勝敗を決める時は、誰もが納得するものが必要となります。
どちらがゴルフがうまいか?
そのうまさを数値という普遍的な真理を持って合わらすことが出来るのがスコアです。
よくゴルフは自分との闘いとも言われます。
過去最高の自分、それは自己ベストスコアを更新した時。
そして、相手と競い合うときは、スコアの良い方が勝ち。
という事ですね。
ルールを順守するようになる
スコアをつけて何かと競い合うという事は、そこに至るまでの公平性と守るべきルールというものが必要になります。
勝負をするのですから、なんでもありでは困りますし、自由にプレーするにしてもカオスになっては困ります。
ルールの中でスコアを作っていくという意識が芽生える事もあります。
緊張感が生まれ、プレッシャーを感じる
スコアをつけるのなら、折角ならいいスコアを出したいと誰しもが思う事。
ここでバーディーが出ればベストスコア更新だ!
と思った時の気分の高揚は、良い意味での緊張感が生まれ、自分自身にプレッシャーを与えます。
そんな中で、
目的を達成した時に人は普通よりも大きな達成感を感じるものです。
良い時は気分が良い
メリットとしてスコアが良い時にはもちろん気分も良いに決まっています。
逆の場合は気分も悪くなりますね。
ゴルフが上達する
自分の腕前を知るのはスコアですね。
目標にもなりますし、ゴルフをした結果として記録されます。
スコアをつける事のメリットは多いですね。
【スコアをつける事のデメリット】
これはあまり思いつかないのですが、先程メリットを説明したのでその対極としてお話します。
競技指向が強くなり、同伴者との雰囲気が悪くなる場合もある
人間だれでも負けたくないという気持ちはあります。
相手の良いショットに対して「ナイスショット!」の声は出すものの、心では悔しがっているのが本当のところです。
仲のいい友人同士ですと、そんな時に「崩れないね~」「少しは手加減してよ」「腹立つ~」とか本音を言うときもあります。
喧嘩にならないように、スコアへのこだわりは強くない方が良いと思いますね。
最初のホールで大たたきすると、やる気が小さくなる
これも良くありますね。
「よし、今日はベストスコア出すぞ!」と気合を入れてスタートしたものの、最初のホールで大たたき。
挽回できるチャンスもあるのに、気が乗らずにズルズルいってしまうケースがあります。
周りに気が利かなくなる
これも良くありますね。
ベストスコアを意識してのプレーになると、自分のプレーに集中したいので同伴者の事に気を使う事が出来なくなってしまいます。
無口になったり、会話の内容も上の空になったりします。
【スコアをつけなかった時の感想】
私の場合、夕方のコースチェックや業務として一人で行う場合が多いのですが、その時に感じる事です。
・プレーそのものや、スイング、コース戦略などに集中出来る。
・プレー自体は緊張感なくダラダラとやってしまう。
・反復練習する事が出来る。
そして、新入社員に自コースを知ってもらうために、業務終了後の夕方にコースにでる場合がありますが、その時もスコアはつけません。
時間が許す限り回れるだけホールを消化したりします。
その時も打数はアバウトに覚えておいて、バーディーの場合は賞賛したり、バーディーパットの前に声をかけたりします。
良い事は教えてあげて、悪い事は黙っています。
そうする事でゴルフって楽しい、またやりたいと思ってほしいと感じているからです。
【最後に】
いかがですか?
一般の方は業務としてラウンドする機会は少ないと思いますが、
一度、気の合う仲間と「今日はスコアを付けずにプレーしてみようか」と話し合ってやってみてください。
その時、いつもと違う感覚を得られることは間違いありません。
それが、「物足りなさ」や「面白みがない」等のマイナスな感覚かもしれません。
ですが、「自由だ」「新しい」「たまにはいいね」「楽しい」「プレーに集中できる」「いつもと違い色んな事に気づける」等のプラスな感覚も味わえると思います。
繰り返しになりますが、冒頭で述べたプロの言葉をもう一度言っておきます。
「プレー中気持ちよくて最後にスコアを見て不快になるか、プレー中気持ちよくならずに、我慢して最後にスコアを見て気持ちよくなるか、それを決めるのは自分次第」
これが全てを語っているように思います。
「嬉しい記録を残すのか?楽しい記憶を残すのか?」
両方ほしい、それは贅沢かもしれませんね。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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