玄関番のいないゴルフ場について

元ゴルフ場支配人の独り言

ここでは、玄関番のいないゴルフ場について説明しています。

「玄関番」がいないとはどういうことなのか?

そもそも「玄関番」とはどういうことなのか?

それがいるのといないのとでは、何が違うのか?

について詳しく内部の事情を含めて説明しています。

これを読んで、是非、あなたのゴルフ場選びに役立ててほしいと思います。

 

 

目次

玄関番とは

 

先ずは、「玄関番」とは何かについて説明します。

ゴルフ場に行った時にクラブハウスの前にある車寄せであなたをお出迎えする為に立って待っているゴルフ場のスタッフの事です。

どのようなスタッフがそこに配置されているかはゴルフ場の運営方法によって様々です。

キャディが在籍しているゴルフ場の多くはキャディがその役割を務めています。

一方キャディ付プレーの全くないセルフプレーが主流なゴルフ場ではマスター室スタッフを中心にそれ以外のスタッフが勤めているケースがあります。

たまに、マスター室の責任者であるキャディマスターや支配人自ら玄関番を務めて、お客さまをお出迎えするゴルフ場もあります。

 

玄関番の役割

では次に玄関番の役割について説明します。

玄関番とは先程、クラブハウスの前にある車寄せでお客様をお出迎えする為に立って待っているゴルフ場スタッフの事だと説明致しました。

しかし、

その人たちがただ、お出迎えの挨拶だけをするかというとそうではありません。

玄関番の場所が車寄せという事がポイントとなります。

ゴルフ場に来場したお客様は車で来る事が大半ですから、ゴルフクラブを車から降ろさなければいけません。

『自分のキャディバッグを自分で降ろすのか?玄関番の人にしてもらうか?』

ここがポイントになります!

玄関番がいれば、当然自分のゴルフクラブはその玄関番の人に車から降ろしてもらえます。

その後はマスター室前に自分のゴルフクラブが所定の場所に置いてあり、スタート前に練習をする場合はクラブを選んで出したり、ティーやマーカーやグリーンフォークなどの小物を準備したりします。

そこまではフルサービスという事になります。

しかし、玄関番がいないゴルフ場ではどうかというと。

自分で車からゴルフクラブを下ろして玄関の所定の場所に置くか、マスター室前まで自分で運ばないといけない

場合があります。

マスター室前までの動線がわかりやすくて短いのであれば良いのですが、そうでない場合はプレー前に大変な思いをする事になります。

もう一つ、玄関番の大切な役割として、

お客様をお出迎えして、『歓迎と感謝の意を伝える』という意味あいがあります。

私がゴルフ場支配人として働いていた時に玄関番のスタッフへの教育で一番重視していた事は、朝一のお客様とスタッフとのファーストコンタクトの場面で、その第一印象はとても大切であるという事。

明るく元気で爽やかな笑顔でお客様をお出迎えする!

今日来場してくれたお客様の今日一日を最高の一日にするという気持ちを前面に出すという事。

それを実践してきました。

思い起こせば、自分がゴルフ場で働き始めた時、先ず、最初に配置させられる場所がこの玄関番でした。

そこで、メンバーさんの顔を憶えて、自分も覚えてもらい、お客様と仲良くさせてもらったものでした。

至らない点もあり、怒られたり、ゴルフクラブを下す際に傷つけてしまい弁償した事もありました。

でも、それ以上に、ゴルフを楽しみに来ているお客様のワクワク感や楽しさに、自分も自然と笑顔になり元気をもらう事が多かった記憶があります。

そんな、

お客様とゴルフ場スタッフとのコミュニケーションの第一エリアであるのが玄関番になります

ここに、スタッフを配置しないゴルフ場とは如何なものでしょうか?

 

玄関番がいない理由

さて、ここまで説明しました、私の考える、大切なエリア、大切なポジション、大切な場面である玄関番ですが、これが配置されていないゴルフ場とはいったいどのようなところなのでしょうか?

理由は様々です、人手不足、次に経費の削減、合理化、これらを解決や推進するにあたり、そのゴルフ場運営会社が玄関番にどれだけ優先順位を感じているか?という事だと思います。

ゴルフ場に来て、自分のゴルフクラブは自分で車から降ろして所定の場所まで運ぶ事をシンプルサービスとして定義して、セルフスタイルとするのか?

そこはさすがに行きすぎだと考えるのか?

感覚的な問題だと思うのですが、

セルフスタイルもお客様が快適だと感じなければ意味がありません。

私の個人的な意見としては、ゴルフ場に行った時に玄関でお出迎えする人がいて、安心して自分のゴルフクラブを車から降ろして預けて、「今日一日お願いします」という気持ちをゴルフ場スタッフへ伝える場面として、必要な場面であると考えています。

ですが、

玄関番を配置していないゴルフ場が増えてきているのが現実です。

 

人的サービスをテクノロジーでカバーできるのであればそこに資金を投下するのも良いでしょうが、そうでなければ、ここには人を配置するべきであると考えます。

ただ利益追求を重視したコストカットの為の玄関番を置かないという措置であるのならば、そのゴルフ場に行く事はお勧めいたしません。

「玄関番のいないゴルフ場」そこで過ごす貴方の一日は満足できる可能性は低いと考えるからです。

 

玄関番がいる理由

では、玄関番がいる理由を考えてみましょう!

そのゴルフ場がカスタマーサービスに対してどう考えているのか?

サービス商品としてのクオリティをどう捉えているのか?

とても奥深い問題であると考えます。

玄関番を配置しているゴルフ場が、

「当たり前だがから」「これまでやってきたから」「キャディの仕事を確保する為」「うちは人件費に余裕があるから玄関番くらい配置しても大丈夫」とかのレベルなのか?

一度、その役割や必要性、重要性について真剣に考えて、

「玄関番はお客さまの今日一日を快適に過ごすための大切なポジション」

として捉えているのか?

そこでも分かれてしまいます。

よく、ゴルフ場に行って、玄関番のスタッフに笑顔が無く、挨拶もなく、いやいやながらにキャディバッグを車から降ろして運んでいるシーンを見かけます。

そんな時は

「そんな対応なら、玄関番なんか置かずに、もう少し値段を下げてくれたらいいのに」と思う事もあります。

また、その時の玄関番の対応一つで、そのゴルフ場の評価が良い悪いと決まる事があります。

玄関番を配置する場合でも、ゴルフ場の考え方によってはレベルに差が出るという事でしょうか。

ゴルフ場に行った時に一度チェックしてみて下さい。

玄関番の対応が貴方にとって心地いいもであったか?そうでなかったか?

心地良い対応であったのなら、そのゴルフ場はあなたにとってベストなゴルフ場であるし、そうでなければ、他のゴルフ場を探していく事をおすすめします。

ゴルフ場は他にもたくさんあるのですから。

 

玄関番がお客様に与える印象

そろそろ佳境に入ってまいりましたが、「玄関番がお客様に与える印象」についてお話させて頂きます。

それはずばり

「安心感と癒し」

です。

ゴルフ場の玄関口に到着して玄関番を目にした時に、一番に私が感じるのは、

「あっ、車からキャディバッグを自分でおろさなくていいんだ」

の安心感、次に

「自分の来場を歓迎してくれているんだ」

という癒しです。

この二つがゴルファーとしての率直な感情であると考えます。

例えばあなたが誰かの自宅を訪問した際に玄関口でチャイムを鳴らしたとします。

その時に、奥から、「はーい、空いてるから、適当に入って」と言われるのか?

玄関口まで、住人が来て、扉を開けて、笑顔で「待ってました、どうぞ、中に入って下さい」と言って、中に案内してくれるのか?

これくらいの違いであると考えています。

この例だと貴方と住人との関係性にもよるのですが、住人の人格や質にも左右される事になりうると考えたりもします。

 

結論

「もっとゴルフ」では玄関番は絶対に必要であると考えています!

ゴルフ場というのは、そこに来場した人、一人一人に快適さを提供して、明日からの元気を与える場所だと考えているからです

それがホンモノであると考えています。

ただゴルフだけを楽しみたいと思っている人でも、ゴルフを楽しむためにはスコアが良くなければ楽しくありません。

スコアが良くなるためには、その日の自分にメンタル的なマイナスイメージは極力ない方が良いのです。

朝一のそのゴルフ場でのファーストインプレッションの場面である「玄関番」

ここに人がいない、または不躾な人が配置されている。

このようなゴルフ場では、折角の休日である貴方のその日一日が快適に過ごせる確率は低いと考えます。

「もっとゴルフ」では玄関番のいるゴルフ場に行く事をお勧めします!

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

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