ゴルフプレーとお酒について

元ゴルフ場支配人の独り言

ゴルフプレーとお酒について

 

ここでは、ゴルフプレー中のお酒のたしなみ方について解説しています。

ゴルフ場でのお酒を飲むことについて、プレー中の飲酒について、エチケットマナー的な観点からの考え方について、ゴルフをスポーツと捉えたときの考えかたについて、これを読んであなたもゴルフ場で上手にお酒をたしなむようになりましょう!

 

目次

アルコールを摂取することについて

まず、お酒が大好きな方ならすでにご存じかと思いますが、アルコールの吸収と分解についておさらいしておきましょう。

アルコールは先ず胃と小腸上部で吸収され、その後肝臓と筋肉で分解が始まると言われています。

そして血液中のアルコール濃度が上昇して減少していきます。

それらのスピードですが、

吸収するのに飲酒後約1~2時間

血中濃度は飲酒後約30分~2時間後にあらわれその後減少していきます。

そして気になる分解というと個人差があるのですが平均で男性が1時間で9g、女性で6.5gほどと言われています。

これはあくまでも目安ですが、アルコールの分解スピードはビール中瓶1本(500mlアルコール20g)を飲んで男性で約2.2時間、女性で約3時間かかるといわれています。

以上、科学的にはゴルフ場で生中1杯飲んで9ホールプレーした後にはアルコールは分解されているという事になります。

この理屈をもとに昼食で生中1杯だけ飲んで車で帰る方も多いのではないでしょうか?

繰り返しになりますが、これは平均値であり、アルコールの分解スピードは個人差もありますし、その日の体調によっても変化するものだと考えられています。

この数値というのはあくまでも参考にする程度にとどめておくことが賢明でしょう。

ここからは私の個人的な見解となりますが、私は車の運転をするときには絶対にゴルフ場でお酒を飲むことはしません。

それは、たとえ飲酒後のアルコールが分解されきったとしても、その分解のために内臓が疲れて眠くなったりするからです。

ただでさえゴルフはワンラウンド18ホール消化するのに約4時間~6時間芝の上を歩いて行うスポーツです。

体力もそれなりに消耗します、そして場合によっては頭も使います、心身ともにエネルギーを消耗するスポーツです。

プレー後お風呂に入り汗を流したら、丁度良い疲労感で心地よくなったりします。

そんな中で内臓も疲れてしまっては眠さがなくても帰りの車の運転では普通よりは注意力散漫になってしまう気がします。

ですので、

自分が車を運転してゴルフ場を行き帰りするときにはお酒は控えた方が良いでしょう。

 

ゴルフ場でお酒をたしなむことについて

さて、ここではゴルフ場でお酒を飲むこと自体について深堀してみましょう。

今年(2021年)の9月には緊急事態宣言によりゴルフ場のレストランでもアルコールの提供および持ち込みを禁止にするコースが多かったと思います。

その理由は「お酒を飲んで大声で騒ぐ事によりウィルスが拡散する可能性が高いから」という事でした。

世間ではコロナが蔓延するたびにアルコールを提供する業者に規制がかかります。

理由はやはり、お酒をのむと気分が大きくなってコロナの事も気にせず、マスクもせずに大声で騒ぐ可能性が高いから規制をするのだと私は認識しております。

ではゴルフ場ではいかがでしょうか?

お酒を飲む飲まないにかかわらず、ゴルフ場内特にクラブハウス内では大声を出すのはよろしくありません。

大切な事は理性を失わないという事でしょうか。

お酒の効果にはプラスの部分もあると思うのです。

私の知り合いには、ゴルフが大好きだが慢性の腰痛をわずらっている方がいて、その方はいろんな医療関係の方に診てもらったが治らずにいました。

ですが、ある医療関係の方に静養するよりは適度な運動は続けた方が良いとのアドバイスをもらい、ゴルフだけは続けているとの事でした。

その方は、全くお酒を飲む方ではなかったのですが、ある時お酒を飲むと腰痛が緩和されることに気づき、それ以来、プレーの前に生中1杯を飲んでプレーするようになったと言っていました。

いつもゴルフに行くときには奥様とお二人で、行き帰りの車はお酒を飲まない奥様が運転しているので安心との事でした。

そんな風に

お酒をうまく利用してゴルフを楽しむ方もいます。

 

プレー中の飲酒について

さて、次はプレー中の飲酒について考えてみましょう。

私も車の運転が必要ないときに何度か経験がありますが、天気の良い日は最高です!

自然のなかでの一杯は至福の時だと言えるでしょう。

ただし、

飲みすぎには注意してほしいです。

ゴルフコース内は危険な場所もたくさんあります。

池や鳥獣の潜む林、排水マスの穴、カートの運転、等々

気分が大きくなって危険な場所に足を踏み入れたり、普段は転ばないところで転んだりして、打ちどころが悪くて大けがになったりする可能性もあります。

特にカートの運転には十分気をつける必要があります。

私のこれまでの経験上、コース内でのカート事故で直接的ではないが飲酒していたことが注意力散漫を引き起こし、事故に発展したケースが多くみられます。

そして、

夏場の炎天下の下でのプレー、冬場の極寒でのプレーの際には飲酒が原因で体調不良を引き起こして気分が悪くなるケースもあります。

適切な飲酒量というものは自分でコントロールしておかないと痛い目にあうことがありますので注意したいです。

飲酒した時はカートの運転もしないようにしましょう!

 

エチケットマナー的な観点からの考え方について

ゴルフ場でお酒をたしなむときのマナーは特にはありません。

そして、ゴルフ場でお酒を飲むこと自体はレストランで提供しているのですからマナーエチケット的にも問題はありません。

これは普通に飲食店に行ってお酒を飲むときと同じです。

基本は「周りに対する気配り」でしょう。

自分だけが良い気分になって周りの人に不快な思いをさせてはいけません。

大声を出す、カートを不安定な状態で運転する、クラブや芝を乱暴に扱う、酔っていたからとか、覚えていないとかの言い訳は通用しません。

よく言われることですが、

お酒が悪いわけではなく、あなたの飲み方が間違っているという事をしっかりと認識しておきましょう。

 

競技中の飲酒について

さて、ゴルフはスポーツというのは言うまでもありませんが、スコアを他の人と競い合ういわいる競技としてプレーしているときの飲酒はどうでしょうか?

大げさだと言われるかもしれませんが、ここでは「ドーピング」に関して考えてみたいとおもいます。

ドーピングとは一般的には薬物を使用して競技力を高める事だとされています。

そしてそのドーピングが禁止とされる理由は以下の4つ。

  • 選手の健康を害する
  • アンフェアである
  • 社会に悪影響を与える
  • スポーツそのものをダメにする

と言われています。

ゴルフプレー中のお酒はどうでしょうか?

飲みすぎては健康を害します、車を運転する人からすると「自分だけ美味しそうに飲んで」とアンフェアに思われるかもしれません。

アルコールは薬物とまでは言いませんが、それが私たちの体の中に入ると様々な影響を及ぼすことはここまで説明した通りです。

アマチュアの競技では楽しくお酒を飲んでいるシーンを見かけますが、プロの試合ではほとんど見られないと思います。

禁止もされていないようです。

 

私なりの結論

・ゴルフ場では行き帰りに車を運転する必要がなければ適量を飲むのはOK

・周りに迷惑をかけないように自制心をもって自己責任のもとで楽しく飲む

 

いかがですか?

 

私はゴルフもお酒も大好きです。

ですが、これまで良いスコアでまわれたのは全て飲まない時でした。

「お酒は飲んでも飲まれるな」

まさにこの言葉の通りだなと思います。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

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