ゴルフプレー中に救済を受けたりペナルティを受ける際にボールをドロップしなければいけない時があります。ここではそんな時にどこの地点にドロップすれば良いのかを『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。これを読めばそんな時に迷わずに済むようになります。
目次
【カート道にボールが止まった時】
カート道は動かせない障害物です。
ボールがカート道に止まったり、スタンスがカート道にかかる時には、救済が受けられます。
『ルール』
競技ですと。
罰無しで救済を受けてドロップ
カート道にボールが止まった時、完全な救済のニアレストポイント(基点の候補)は必ず2つあります。
注意したいのは、
ニアレストポイントとはボールを打てる最も近い点である
という事です。
例えばカート道の中央線より右側にボールが止まっている時は右側の芝のある部分に、左側にある時は左側の芝のある部分になります。
スタンスも含めてカート道が障害にならないところからクラブヘッドを置いた地点がニアレストポイントになります。
そこを基点にして1クラブレングス以内を救済エリアとして、そこにドロップするのが正しい処置になります。
『エチケット』『マナー』
ではプライベートではどうでしょうか?
競技でしたら、先程の説明のなかで基点となる地点にティーをさして、そこから1クラブレングスの範囲を決めたところに、またティーをさして、それを半径とした円で救済エリアをイメージします。
その動作に約30秒から長いと1分間くらいかかる場合もあります。
これはルールの中でも競技中にするマナーでもあります。
「教えられなければ知らない事」になりますし、このやり方を知らなくても決して恥ずかしい事は無く、競技にでるつもりのない方であれば、実践する機会もありません。
スムーズな進行の為、アマチュアは同伴者に了解を得て
「カート道に近いところで自分の打ちやすい地点」にドロップしてプレーする
で良いのではないでしょうか?
時間をかけて厳格にする必要はないかと思います。
※片面が斜面の時
カート道はフェアウェイの端にあり、片側が斜面の場合も多いです。
たとえ急斜面でスタンスが取りにくくても、そこがニアレストポイントであればルール上はそこで処置をしなければいけません。
ですが、プライベートでは先程いいました通り、同伴者の了解を得られたら、自分の打ちやすい場所から打つようにしても良いと思います。
【立木の支柱にボールが止まった時】
傾斜のあるラフに打ち込み、転がってきたボールが立木の支柱のそばで止まってしまい、支柱が邪魔で打てない。
『ルール』
競技中ですと
罰無しで救済を受けてドロップ
立木の支柱は「動かせない障害物」で救済が受けられます。
まず使うクラブを持ち、支柱を避けてクラブを振れる場所におおよそのスタンス位置を決めます。
そして、元の位置からホールに近づかず、障害を避けられる最も近い地点に「救済のニアレストポイント」を決め、マークをして、そこから1クラブレングス以内の救済エリアにドロップします。
『エチケット』『マナー』
プライベートではどうでしょうか?
これはルール通りの処置でOKだと思います。
また、ニアレストポイントについては、競技では原則「ボールが打てる最も近い地点」となっていますが、私的には更にこう付け加えたいです、「ボールが打てる最も近くてかつ打ちやすい地点」と。
ニアレストポイントを決めたはいいが、ターゲットとの間に障害物があったり、ライが悪い場合もあります、その時は同伴者の了解を得て、打ちやすくてミスする確率が少ない地点にドロップするようにしましょう。
【ニアレストポイントを決める時にドライバーを振って決めた】
『ルール』
競技ですと
罰無しでそのままプレーしてOKです。
ニアレストポイントを決めるクラブはそこで使う予定のクラブがベターとされるが、ドライバーを使っても問題はありません。
定義上では、救済エリアやティーイングエリアを決めるために使う「1クラブレングスや2クラブレングス」を測るクラブは、プレーヤーのバックの中で(パターを除く)最も長いクラブ=ドライバーを使って計測することになっています。
『エチケット』『マナー』
ではプライベートではどうでしょうか?
ニアレストポイントから救済エリアを決める際の動作は出来れば簡単にした方が良いと先程のべました。
ましてや、その処置の為にわざわざキャディバッグからドライバーを持ってきて救済エリアを判断するのは遅延プレーとなりまわりに迷惑をかけてしまいます。
ニアレストポイントを決める際にも次使う予定のクラブを振って決めるようにして、救済エリアもざっくりとしたイメージで作り、次のショットがしやすいベストな場所からプレーするようにしましょう。
【まとめ】
『ルール』 | 『エチケット』『マナー』 | |
【カート道にボールが止まった時】 | 罰無しで救済を受けてドロップ | 同伴者の了解を得て、救済エリアは一番近い打ちやすい地点からプレー |
【立木の支柱にボールが止まった時】 | 罰無しで救済を受けてドロップ | 同伴者の了解を得て、救済エリアは一番近い打ちやすい地点からプレー |
【ニアレストポイントを決める時にドライバーを振って決めた】 | 罰無しでそのままプレーしてOK | 次に使うクラブを使って処置する。速やかに救済エリアを決めるようにする |
いかがですか?
2019年の新ルールからこれまで方の高さからしていたドロップが膝の高さからする事になりました。
これまでのやり方ではドロップした時のボールのライが悪くなる事や、プレーヤーの身長差によって不公平感があったのが理由だと思われます。
今回30年ぶりのルール改正という事ですが、30年の間にプレー環境も様変わりをしており、その変化に合わせてルールも変える必要があったのでしょう。
また次の変更する時が楽しみですね。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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