ゴルフで学ぶ『エチケット』『マナー』『ルール』

初心者

ここでは、普段の生活でもよく口にされる、

『エチケット』『マナー』『ルール』について、

ゴルフプレーというフィルターを通して

考察してみたいと思います。

なぜ、ゴルフプレーを通してなのかと

言いますと、ゴルフは数あるスポーツ、

の中でも、最もこの3つが意識されるからです。

 

この3つは子供のころからの教育や

指導によってだれもが身につけている

ように感じています。

「どうしてそんなことが必要なの?」

と聞かれて

「いや、あたりまえだから」とか

「常識でしょう」とか

「小さいころ親に教えられた」とか

「先輩や上司に教えられたから」とか

「本を読んでそう学んだから」

などのこたえが、かえってくるのではないでしょうか。

私は

「そうする事が自分を含めたまわりの人達を幸せにできるから」

とこたえます。

 

私もこれまでの人生において、この3つに

ついては、教育や指導や学びを通して、

あたかも生きるための手段とも思える

くらい、自然に身につけてきたと思っています。

 

ですが、それは認識や知識や思想的な事で

あり、実際に行動が出来ているのか?

と考えた時に、それを自分でチェックする、

他人にチェックされる事は

そんなになかったのかなと思います。

 

つまり、「きみ、それはエチケット違反だよ、

マナー違反だよ、ルール違反だよ」と直接

言われる機会が少なかったからだという事

ではないでしょうか。

 

ゴルフではそれが知識として学べて、

実践でチェックする事が出来ます。

それも、人に言われるのではなく、

自分自身で気づいて身につける事が出来ます。

 

前置きが長くなりましたが、具体的に考察する事にしましょう。

 

目次

【それぞれの意味と解釈】

『エチケット』礼儀作法の事

『マナー』行儀、作法、礼儀の事

『ルール』規則、決まりの事

を言います。

では、

『エチケット』と『マナー』の違いはなんなの?

となるかと思います。

これについては諸説ありますし、解釈の仕方は

人それぞれのようです、私は言語学者でもない

ので、詳しくは語れません。

おおまかに同じ意味として認識して良いものと

考えているのですが、それでは疑問に答えて

いないので、私の調べた範囲でざっくりと

定義づけしてみたいと思います。

 

『エチケット』と『マナー』の違い

『エチケット』も『マナー』も基本的には

  • 他人に迷惑をかけない
  • 他人に好感を与える
  • 他人を尊敬する

といういわゆる

『他人と接する時にもつ優しさと思いやりの事』

になります。

 

両方とも他に対する優しさと

思いやりの行動になるのですが、

私の解釈では単純明快にいいますと、

『エチケット』は心がこもっているもの

『マナー』は体であらわすもの

という事ではないでしょうか。

具体的には

テーブルマナーとかに聞かれるように、

『マナー』は習慣や身だしなみなどの一般的な

決まり事で、ある程度、教えわれたり学んだり

して、身につける事が必要です。

いわば知らないと出来ない事もある

「テクニカル」な領域になります。

かたや『エチケット』は『マナー』のような

一定の作法みたいなものも必要ですが、一番は

ある特定の人に対する感性や感情がないと表せない

ものだと思います。

それぞれの対象者

ですので、だれに対して行動するのかがわかれます。

「エチケット」→自分に近い特定の相手に対する思いやりのある行動

「マナー」→社会や周りの人たちに対する思いやりのある行動

「ルール」→規則、決まり事

そして、自分がこれに違反したときの

不快になる相手も変わってきます。

ゴルフの場合

「エチケット違反」→同伴者やコンペ参加者を不快にする

「マナー違反」→他のプレーヤー全員を不快にする

「ルール違反」→自分が不幸になる

 

私の思う「一流のゴルファー」は

『ルール』を知り『マナー』を学び『エチケット』を身につけているプレーヤー

だと考えています。

つまり、ゴルファーとしての最終系は、

ゴルフプレー中において『エチケット』を身に付けているゴルファーになる事

だと考えています。

 

こればゴルフのレベル的には逆になっている事に気づきます。

レベル的には、私たちは『エチケット』は既にある程度

身に付けています。

そこから、『ルール』を知って『マナー』を学びます。

ここで、一つの勘違いが生じる事があります。

『ルール』を知っている人が一番のプレーヤーだという思い違い

です。

いくら『ルール』に詳しくても、

「相手に対しての優しさや思いやり、周りへの配慮」

が足りなければ、折角の知識も無駄になってしまいます。

大事な順番は『エチケット』>『マナー』>『ルール』

だと思っています。

 

「心・技・体」

私の好きなある格闘家がこんな話をしていました。

「『技』は『心』によって生まれ『体』によって活かされる」

つまり、『心』と『体』がなければ

『技』は生まれもしないし、活かされもしない

という事だそうです。

私はこの言葉が大好きです。

これをゴルフで例えるなら

『心』=『エチケット』

『体』=『マナー』

『技』=『ルール』

ではないでしょうか?

『エチケット』と『マナー』がなければ

『ルール』は生まれもしないし活かされもしない

という事だと思います。

 

ゴルフの魅力の一つ

私はゴルフを知り、その楽しさに

魅了された理由の一つに、

『ゴルフプレーを通して自分自身の成長を実感できる事』

という事があります。

ゴルフではこの

『エチケット』『マナー』『ルール』が

出来ていない時にだれかに指摘されなくても

自分で気づく事が出来ます。

ゴルフプレーを通して自然にこれらの事が

身につくようになります。

そんな人間として構築されていきます。

 

自分とまわりを気持ちよく幸せにするために

『エチケット』『マナー』『ルール』

があるのです。

 

『フィンガーボウル』のお話

最後にこのお話を『エチケット』『マナー』に

ついて考える時の参考までにしておきます。

荒木貞夫が陸軍大将だった頃に主宰した帝国ホテルでの宴会の席上、客の一人がフィンガーボウルの使用法を知らず、中の水を飲んでしまった。すると荒木は、咄嗟に自分もフィンガーボウルの水を飲み、主宰者として「客に恥をかかせまい」と配慮したという逸話が残っている。

(参照:村上信夫『帝国ホテル厨房物語―私の履歴書』日本経済新聞社、2004年。)

ここで言うフィンガーボウルとは、食事中に

卓上で指先を洗うための水の入ったボウルの事です。

これは、フィンガーボールの使い方「マナー、ルール」

を知らなかったゲストに対して主宰者がした、優しさと

思いやり「エチケット」の実践です。

ここで、主宰者はゲストに対して、マナーを教える事

も出来たと思います、しかし、そうはせずに、

自分も同じことをしてゲストを守った。

これをゴルフプレー中にもしていきたい!

と私は考えています。

『ルール』について

『ルール』についても解説しておきましょう。

これは一番、明解で、だれしもが知っていて、

守らなければならないと肝に銘じている事でしょう。

これに違反すると罰則があり、その内容によっては

競技ですと「失格」になり、即プレー中止に

追い込まれる事もあります。

 

ゴルフの場合に限って言いますと、

『ルール』違反をした時のとくちょうとして、

ルール違反をした時に他の人にも迷惑をかける

のですが、一番苦しむのは自分自身である

という事です。

 

一般的には規則をおかす事で他人に被害を及ぼす

事もあり、加害者と被害者が生まれるケースも

ありますが、ゴルフゲームにおいては、公平性を

脅かす行為としてルール違反とされるので、

ルールをおかした本人が加害者にも被害者にも

なるのです。

 

そしてもう一つのとくちょうとして、これは

罰を受けたらそれで済む

という事です。

『エチケット』『マナー』違反をおこした場合は、

罰はないのですが、それ以上に

まわりからの『信頼』を失います。

これを回復するのはどれだけ大変なことかは、

お分かりでしょう。

 

【まとめ】ゴルフにおける解釈

『エチケット』 『マナー』 『ルール』
意味 礼儀 作法 規則
主な相手 特定少数 不特定多数 自分に科す
必要な事
重要度
取得順位
違反した場合 気持ちが離れる 信頼を失う 罰を受ける

 

いかがでしょう。

 

よく言われる

『エチケット』『マナー』『ルール』について

自分自身で考えてみる時間を作ってみるのも

良いかもしれません。

 

そんな時の手助けになれたら幸いです。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました