ゴルフ場開発者の備忘録 Vol.2 ~将来的に目指したい理想のゴルフ場(人的革命)~

ゴルフ場開発者の備忘録

前回ゴルフ場開発に先立っての私の想いを書かせていただきましたが、今回のゴルフ場開発は完成までには少なくとも8年間の時間がかかると見込んでいます。

これまでの準備期間としては当初の構想から含めると約30年間の時が経っているとの事で、

私たちの偉大な先輩方や地域住民の方々が夢見ていたり、まち望んでいたりしてきた事をついに実現する時が来たと嬉しく感じております。

今からワクワクとドキドキとが止まりません。

先ずは地権者との土地交渉を開始していくのですが、その前に今回のプロジェクトに携わる地元有力者でチームの顧問となって頂いている方との打ち合わせの中で、こんな質問をされました。

「君たちはゴルフ場以外での土地活用は想定しているのか?」

「これからはゴルファーが少なくなっていると予測されると聞いている」

「せっかく、開発にたどり着けて、いざゴルフ場をオープンする時になって、業界全体が下火になっていたら、事業としては失敗するのではないか?」

と、

それに対しては今後の事業戦略を含めて成功が見込める根拠を具体的かつ丁寧に説明して安心してもらいましたが、この顧問の言葉にもある「いざゴルフ場をオープンする時」というのが、予定している約8年後の未来であり、

顧問の抱える懸念材料を払拭するためのビジョンこそ私が考えるその時に「勝ち組になるためのゴルフ場作り」なのだと深く認識を新たにしたものでした。

その時の説明の際には、立地とマーケティングによる優位性を強調したのですが、これから説明する、私の持論は未だ「夢物語」の段階なので、その時の話では出来ませんでしたが、私個人の野望として胸に秘めており、それが今の私の原動力となっています。

 

では、説明して参りましょう。

私の将来目指したい理想のゴルフ場とは、

目次

『人的サービスとテクノロジーとの融合によるハイクオリティな快適空間』

の事です。

今ゴルフ場で抱えている問題点をテクノロジーによりクリアする事

に加えて、

自由で余裕を持った人間の限りない発想と日本人独自のおもてなしの気持ち

により、そこで過ごす人の癒しとパワーになる空間を提供する事です。

 

オペレーションについては以前の記事も参考にしてもらいながら、重複する部分もあるかもしれませんが、いくつか説明させてもらいます。

①キャッシュレスへの対応②必要な情報を一つのデバイスで入手出来る
③スムーズな行動パターンの実現④駐車場問題の解消
⑤コース内でプレー中に起きる様々な事案への迅速な対応
⑥コース管理業務の効率化
⑦レストランでのオーダリングシステムの効率化
⑧コース状況のリアルタイムな情報共有と案内
⑨ゴルフ場ならではの広大な土地を利用した付帯施設の充実
⑩人的サービスの驚異的な向上

以上が私の思い描く理想的なゴルフ場のビジョンです。

⓵~⓽まではまた次に予定する記事『将来的に目指したい理想のゴルフ場(テクノロジー革命)』で詳しく説明したいと思います、今回は人的革命の⓾について詳しくお話したいと思います。

人的サービスの驚異的な向上

先ずは、これまでの

・単純だが継続が必要な作業

・単純だがミスもありうる作業

・単純だがレベルを落とせない作業

・単純だが時と場合に左右される作業

・単純でいわゆる雑用と言われる作業

これらを全て、

AIを中心としたハイテクによりカバーする事でこれまで人間がやっていたよりも正確でスピーディーに実行する事でクオリティを高める。

そうする事で、

時間と気持ちに余裕を持った人間は常に創造的な思考と姿勢で仕事に取り組む事が可能になると考えます。

そうなった場合、ベーシックインカムの議論の中でしばし聞かれるように、ここで人間は2つのパターンに分かれる可能性も出てくるかもしれません。

それはその人の選択の自由なので、どちらが良いか悪いかは別として、

ここでは単純作業をしなくても良くなった後に、人間として何をしていけば良いのかを自発的に考えるタイプの人のケースとして説明したいと思います。

人間による単純作業にはミスはつきものですし、それを根絶する事は不可能だと、私たちはこれまでの経験で学んできているはずです。

そしてそのミスをリカバリーする為に更なる別の作業が必要となり、作業の非効率化を招いてきました。

テクノロジーがそれを代行する事により、ミスは無くなり作業も効率化されます。

これまでの無駄を省いた先には、サービスを提供する側もされる側も心の癒しを求めて、更なる価値を求めようとするものです。

そこにあるのが、人間らしい気遣いとおもてなしの心だと考えます。

現場での全スタッフはコンシェルジュのように立ち振る舞い、常に目線はシステムの入ったパソコンではなくお客様の方に向けられています。

接客のマニュアルはありません、目的は唯一、

目の前のお客様をいかに気持ちよく快適に過ごしてもらい、笑顔になり、幸せになってもらうか

それだけを考えながら、常に創造的な活動に身を投じていきます。

お客様との会話の中では正解や不正解はありません。

お客様の知りたい必要な情報はすべて、正確に迅速にデバイスより発信されています。

人間による誤った情報の伝達はなく、年齢による記憶力の差や、その人の性格などに影響された人の優劣も存在しません。

お客様を快適にさせる為に自分に出来る最大の言動を常に探求し、サービスマンとしてレベルを向上させていきます。

全てのスタッフがこのような域に達した時、「人的サービスの驚異的な向上」がみられるのだと確信するのです。

今抱える問題点である「労働者不足」「少数でのオペレーションによる人的サービスの低下」「テクノロジーによる無人化が進んだ時の自分が不必要になるかもしれないという不安」

それらすべては

自らが率先して高いレベルでのサービスを提供できる人間になろうとして行動し続ける事

で解決できるものだと考えます。

そしてスタッフ自身も日々進化し続ける自分を楽しみながら、自然な笑顔で接客する事ができ、お客様も笑顔で互いにWINWINな関係が構築できるのではないでしょうか。

そんなスタッフが揃った状況で絶対優位性を保ち、コスパが高いと評価され続け、ハイエンドで高単価適正稼働のゴルフ場として維持できるのだと考えます。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

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