ゴルフプレー中のドロップのやり方について

『ルール』『エチケット』『マナー』

ここではラウンド中のドロップのやり方について『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。膝の高さから重力にまかせてボールを落とす行為になりますので、上手く行くときとそうでない時があります。これを読めば、そんな時も迷わずにサクサクと処置できるようになります。

 

目次

【ドロップとリプレースについて】

まず、ドロップとリプレースの違いについて説明しておきます。

 

『ドロップとは』

ドロップは、ボールをインプレーにする意図のもとに、ひざの高さからボールを落とす事をいいます。

その場合は次の3つの条件を満たす必要があります。

  • プレーヤー自身が行う事

  • ボールはひざの高さから真下に、プレーヤーの体や用具に触れずに地面にドロップする

  • ボールは救済エリアの中にドロップして止まる事

 

『リプレースとは』

リプレースとは、ボールをインプレーにする意図を持って同じボールを元の地面に置く事をいいます。

 

要するに

『ドロップ』はボールを落とす事

『リプレース』はボールを置く事

になります。

 

どちらにするかは状況によってルールで決められています。

 

【斜面でドロップしたボールが2回やったが止まらない】

救済の場合、ドロップしたボールは必ず「救済エリア」の中に止まらなければなりません。

ひざからのドロップでボールは転がりにくくはなりましたが、斜面が急すぎて、2回ドロップしてもボールが止まらない。

 

『ルール』

罰無しでプレース

ドロップは2回までですので、2回目のボールが落ちたあたりで、ホールに近づかないところにボールをプレースすればOKです。

この時、

プレースしてもボールが止まらなかった場合、もう一度プレースしてみて、それでもダメなら、ホールに近づかず、ボールが止まる最も近い地点にプレースします。

 

『エチケット』『マナー』

ではプライベートではどうでしょうか?

・ドロップ→再ドロップ→プレース→再プレース→止まるところにプレース

ルール上ではこの順番を守らなければいけませんが、私的には

同伴者の了解を得て最初から『止まるところにプレース』

で良いと思うのです。

競技中に自分も他の人がするのも何度も見てきましたが、これは時間のムダのような気がしています。

これまでもお話しした通り、特に初心者がプレー中に救済を受ける際には、より簡単で素早く処置できる方法でやった方が良いと思うのです。

皆さんはどうでしょうか?

 

【排水溝にボールがのったので救済を受けてドロップした】

 

『ルール』

罰無しでそのままプレー

排水溝やマンホールは動かせない障害物ですので、罰無しで救済が受けられます。

まず、障害を避けてクラブがふれる地点に救済のニアレストポイントを決めます。元のボールに近く、ホールに近づかない場所に目印のティーをさして、そこから左右1クラブレングスを直径とした半円をイメージして、その半円内を救済エリアとし、そこにドロップします。

エリア内に止まればインプレーになります。

 

『エチケット』『マナー』

ではプライベートではどうでしょうか?

先程の工程をやる必要はないと考えます。

そのような処置をとらなくても誰も何も言いません、大丈夫です。

以前、私もアマチュアの競技によく出ていて、救済処置を学んで、プライベートのプレー中にその処置をしようとしたとき、同じく競技にもよく出ていてルールを良く知っている職場の上司に「今日、それはしなくていいよ。」と言われた事を憶えています。

同伴者の了解が得られたらOKだと考えます。

私の提唱する「エチケットマナーを重視するゴルフプレー」は「まわりへの配慮」これを一番に重んじます。

プレーは速やかにテンポよくする事が自分にとってもまわりにとっても快適な状態だと信じています。

同伴者の了解を得て

「元の地点に最も近くてかつ自分が打ちやすいところにプレース」

これで十分ですよ。

 

【ドロップしたらティーに当たった】

ドロップしたボールが転がって、目印のティーに当たった。

『ルール』

競技ですと

罰無しでそのままプレー

ボールが着地する前にプレーヤーの体や用具に直接当たった場合は「間違ったドロップ」なので2回のドロップの回数に含まれず、当たらなくなるまで何回でもできます。

今回の場合は、ボールが地面に落ちた後に偶然ティーに当たり、救済のエリア内なので、ボールは止まった位置でインプレーになり、罰無しでそのままプレーしてOKです。

 

『エチケット』『マナー』

ではプライベートではどうでしょうか?

救済の処置の際に目印のティーなどささずに、

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」を救済エリアとしてイメージしてドロップすればOKです。

ですが、勝手にしない事です、必ず同伴者の誰かに「ボールを動かします!」とひとこと言って、「OK」の返事をもらえばそれで了解を得たことになります。

これは必ずするようにしましょう。

 

【ドロップしたボールがエリア外に止まった】

救済のニアレストポイントから左右1クラブレングスの「救済エリア」にドロップしたら、ボールが転がってエリア外に止まった。

 

『ルール』

競技中ですと

罰無しで再ドロップ

この場合は再ドロップして救済エリアにボールが止まればそのままプレー。

2回目のドロップが落ちた地点でホールに近づかないところにボールをプレースしてプレーします。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートではというと

救済エリアはイメージですから、ある程度エリア外に出ていても、そこが

 

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」

であれば、迷わずショットしましょう。

 

 

【ふざけて頭の上からドロップしてプレー】

「間違った方法」でドロップした場合は、正しい方法で再ドロップをしなければならないが、訂正しないでそのままプレーしてしまった時。

 

『ルール』

競技ですと

1打罰でそのままプレー

ボールが救済エリア内だった場合は1打罰、エリア外だったり、ドロップすべきなのにプレースでプレーすると、一般の罰2打罰を受ける。

肩の高さからでも同じですので、昔のやりかたでうっかりしてしまわないように注意したいですね。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートではどうでしょうか?

大切な事はドロップするなら正しい方法でするというのがマナーです。

必ずひざの高さからドロップするようにしましょう。

もし間違ったのなら、必ずやり直してプレーするようにしましょう。

 

【ドロップがイマイチなので再ドロップしてプレー】

『ルール』

競技中ですと

2打罰でそのままプレー

ボールを正しい方法でドロップして救済エリアの中に止まった場合、ボールはインプレーになります。

インプレーのボールを拾い上げると1打罰を受けますが、あらためて再ドロップした場合には「誤所」になります。

その「誤所」からのプレーは2打罰となり、計3打罰になりますが、「複数の規則違反」でボールを拾い上げた1打罰は免除されます。

もし誤所に間違った方法でドロップした場合は罰無しで誤りを訂正する事ができます。

つまり、誤りを訂正するためにボールを拾い上げた事に対しては罰は科せられません。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートではどうでしょうか?

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」

を探して救済をうけるのですから、一度のドロップで成功しなくてはいけないのでしょう。しかし、もしドロップしたボールが芝に埋もれるような形になってライが悪い場合には、打ちやすいように再度ドロップしても良いのかなと思います。

また、

再ドロップしても、またボールが沈むようならプレースしても良いと思います。

これらも同伴者に了解を得てからするようにしましょう。

つまり、

せっかく救済を受けるのですから、その救済にこたえるのもエチケット

だと考えるのです。

同伴者が一番望むことは何か?

ルール通りに正しい処置をする事なのか?

その結果、トラブルを誘発して進行が遅くなるのを望んでいるのか?

 

※「誤所からのプレーについて」

違反が重大でなければ2打罰でそのままプレーできます。

重大な違反を犯しその誤りを訂正しないで次のホールに進むと、競技失格になります。

重大な違反のおもなものは「距離を大幅に得した」かどうかという事ですので、注意しましょう。

 

【マークしないでボールを拾い上げてドロップした】

『ルール』

競技中ですと

罰無しでそのままプレー

基点のマークはリプレースを要する場合には必要ですが、このケースでは必須ではありません。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートではどうでしょう?

ルール上で問題ないのですから、エチケットマナー上も問題はありません。

誠実に処置するという事が大切です。

これにそのプレーヤーのレベルを加味して同伴者は優しさと思いやりを持って、それらを許してくれるのだと思います。

 

【リプレースしなければいけないボールをドロップしてプレーした】

リプレースしなければいけないボールとは「間違って」ボールを拾い上げたり、うっかりインプレーのボールを動かしてしまった時の正しい処置としてドロップではなく、元の位置に「リプレース」になります。

『ルール』

競技ですと

1打罰でそのままプレー

この場合のドロップは間違った方法でリプレースされたこと(その地点がリプレースされるべき場所)になり、誤りを訂正しないでプレーした時は1打罰を受けます。

ただし、少しでも異なる場所に止まったボールをプレーした場合、誤所からのプレーで一般の罰(2打罰)を受けますが、この場合、ボールを拾い上げた1打罰は追加されません。

またこれとは反対に、ドロップするべき時にうっかりプレースしたり、救済エリア外にドロップしてプレーすると2打罰を受けます。

いずれの場合でも、ストローク前に気づいて正しい方法でやり直せば、罰は科せられません。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートではどうでしょうか?

ドロップしなければいけない場合、プレースしなければいけない場合、リプレースしなければいけない場合、いずれにしても、最終的に「打ちやすい地点」にボールをセットするには「落とす」よりも「置く」ほうが効率的ですよね。

 

最初から

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点、に誠実にプレース」

すれば良いと考えます。

 

 

【まとめ】

『ルール』 『エチケット』『マナー』
【斜面でドロップしたボールが2回やったが止まらない】 罰無しでプレース

 

同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【排水溝にボールがのったので救済を受けてドロップした】 罰無しでそのままプレー 同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【ドロップしたらティーに当たった】 罰無しでそのままプレー 同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【ドロップしたボールがエリア外に止まった】 ・罰無しで再ドロップ

・2回ドロップしてもダメならエリア内にプレース

同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【ふざけて頭の上からドロップしてプレー】 1打罰でそのままプレー

 

同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【ドロップがイマイチなので再ドロップしてプレー】 ・2打罰でそのままプレー

・最初のドロップでエリア内に止まったらインプレー、それを動かしたら誤所からのプレーとなります。

同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【マークしないでボールを拾い上げてドロップした】 罰無しでそのままプレー

 

同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

【リプレースしなければいけないボールをドロップしてプレーした】 ・1打罰でそのままプレー

・プレー前に誤りを訂正すれば無罰

同伴者の了解を得て

「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

 

いかがですか?

 

プライベートのプレー、特に初心者については、救済を受ける時には常に、

同伴者の了解を得て「元の場所に最も近い、ホールに近づかない、打ちやすい地点」に誠実にプレース

で良いと思います。

 

誰でも楽しく快適にわかりやすくプレーする

 

これが私の提唱するIt’s a new GOLF!です。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました