ここではグリーン上でのボールの打ち方について『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。パッティングをする時の姿勢であったり、構えであったり、ショットとは違い、簡単にボールを転がす事が出来るので、ついついルール違反の打ち方をする時もあります。これを読んで知識を深めてもらえたら幸いです。
目次
【パターのグリップを胸に当ててパットした】
『ルール』
競技の場合
2打罰でアンカリングしない打ち方でプレー
ゴルフは両手でクラブをコントロールする技術を競うゲームです。
クラブの一方を体に固定して支点(アンカー)をつくって片手でクラブをふる、すべてのクラブでのアンカリングは禁止されています。
クラブやクラブを握っている手を体に直接固定したり、支点をつくる為に前腕を体のどこかに固定させる事はできません。
すれば違反で2打罰となります。
アンカリングの禁止はボールの打ち方に関するもので、中・長尺パターの使用を制限するものではありません。
中・長尺パターをアンカリングせずに使用すれば問題はありません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
ゴルフの腕前によらず、禁じられた打ち方である以上、これはルールに従うべきでしょう。
クラブや道具の正しい使い方を守ってプレーするという事はエチケット・マナーでも大切な事であると考えます。
繰り返しになりますが、「使い方」を間違えなければ、長尺パターは使っても良いという事ですね。
私の知り合いは身長が190㎝ほどの大きい人で、普通のパターだと使うときに腰が痛いという事で、長尺パターをアンカリングせずに普通の構え方で使用して丁度いいと言って使っています。
【オーバーしたボールをかき寄せてホールアウトした】
1mのパーパットをはずし10㎝ほどオーバー。
がっくりきたプレーヤーはボールをついかき寄せてホールアウトした。
『ルール』
競技の場合
2打罰でホールアウトは認められる。
ボールの打ち方として、プレーヤーはボールをクラブヘッドのどの部分で打っても構いませんが、「押し出したり、かき寄せたり、すくい上げてはならない」と決められています。
違反として2打罰になりますが、ホールアウトは認められます。
『エチケット』「マナー」
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOKでしょう。
初心者の場合2打罰は厳しすぎると感じますね、このようなプレーをしようとしたら同伴者として教えてあげたいものです。
ですが、ここで大切な事は
「パターでボールをかき寄せたり、片手で打ったりする事は初心者のうちからしない習慣をつけておくこと」
でしょう。
この「かき寄せ」が何故いけないのか?を考えてみましょう。
ボールをかき寄せる時は、自分とボールとの間にホールがある事になりますね。
ゴルフはターゲットに向かって道具を使ってボールを運ぶ競技です。
「かき寄せる」行為とは、ボールをクラブフェースにつけたまま、ホールまでボールを持ってくるというイメージですので、これは流石に「違反行為」といわざるを得ませんね。
それに、見た目にも「お行儀がわるい」行為です。
その人の人格が見えてしまいます。
相手が見て不快に思うようなプレーは慎むべきでしょう。
注意したいものです。
【お先に失礼と、自分のプレー線をまたいでパットした】
『ルール』
競技の場合
2打罰でホールアウト
自分のプレーの線の後方線延長線上の両側をまたいだり、踏んだりしてのパッティングは違反行為です。
ただし、偶然の場合や、他人のラインを踏まないようにする為なら罰は受けません。
基本的には足を開いて股の間でパット(クロッケースタイル)する事は違反で、2打罰を受けます。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOKです。
初心者には2打罰は厳しすぎると感じますね、このようなプレーをしようとしたら同伴者として教えてあげたいものです。
そして、初心者にとって大切な事は、パターでもドライバーでもアイアンでも基本的な打ち方というのは教えられたり学んだりして取得しているものと思いますが、そうではない特殊な打ち方をしようとする時は、かならず、同伴者に聞いてみる事です。
初心者のうちは「基本的な打ち方以外はしない」という気持ちでいた方が良いかと思います。
【まとめ】
『ルール』 | 『エチケット』『マナー』 | |
【パターのグリップを胸に当ててパットした】 | 2打罰でアンカリングしない打ち方でプレー
|
ルール通りでOK |
【オーバーしたボールをかき寄せてホールアウトした】 | 2打罰でホールアウトは認められる。
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は基本的な打ち方以外はやらないように気をつける。 |
【お先に失礼と、自分のプレー線をまたいでパットした】 | 2打罰でホールアウト
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は基本的な打ち方以外はやらないように気をつける。 |
いかがですか?
パターの打ち方は基本的に
「ターゲットに対してスクウェアに構えて、両手でクラブを握って、肩のラインでストロークする」
という形を初心者のうちから変えないようにしておきたいものですね。
いい加減な打ち方や、ふざけた打ち方は周りの人がみていて不快に思うものです。
「最後まで丁寧にプレーする」
事を忘れずにいれば大丈夫でしょう。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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