目標数値(スコア)への向かい方

元ゴルフ場支配人の独り言

ここでは最近、水泳から私が学びを得た体験をもとに、数値目標に対しての向かい合い方を変える事で結果がいい方向へ進む方法を紹介いたします。
数値目標に対して日々悩んでいる方もそうでない方も一読して参考にしてもらえたら幸いです。

 

目次

水泳をする理由

連日の猛暑日で外に出るのが億劫になり、ついついエアコンの効いた部屋から出たくない日が続く今年の夏。

家でずっと過ごしていると運動不足にもなり体にも良くはありません。

外に出て運動をするにもこう暑いとスポーツすら楽しめないと感じることもあります。

そんな時は水泳がおすすめです。

海に行って海水浴をするのも良いし、プールで泳ぎを楽しむのも良いでしょう。
私は最近では、近くの公営室内プールに行って泳いでいます。
室内プールのいいところは、水温が一定に保たれており、年間を通じて快適に水泳ができる事。
監視員もいて安全に泳ぐ事ができる事です。
ルールがあり、水泳帽は必ず着用する事、腕時計、メガネは持ち込まない、等があります。
プールですからコースが決まっており、海とは違い自由に行きたいところに泳ぐ事は不可能ですが、限られたエリアで自分のペースで泳いだり、歩いたり、休んだり出来ます。
また、

水中では結構な運動量を消費しますが、汗を気にする事なく快適に全身運動が出来る事が出来ます。

また、

浮力というアシストがあるので、地上を歩いたり走ったりするよりも膝への負担が少なく怪我の確率も低いと言われています。

ただし、水中では呼吸ができませんから、息継ぎをする時など水を鼻や口から吸い込む危険性もあり、注意が必要です。
もともと泳ぎは得意な方でしたが、今年の夏約20年ぶりに泳いだところ、初めのうちは感覚が掴めずに息継ぎの際に水を吸い込んだりしましたが、しばらく泳いでいると感覚を思い出し、純粋に水泳を楽しむ事ができるようになりました。
そんな日を繰り返しながら、続けていくと、いつの間にか1,000メートル程泳ぐ事が出来るようになっていました。

 

意識の持って行き方と配分

そうしてプールでの水泳を続けていたある日、体調があまり良くなく体力が落ちている時に、300mを泳いでいたあたりで、とてもしんどく、辛くなってきたのです。

いつのまにか1,000mは泳ぐという事が自分自身へのノルマとなっていました。

「あと700mか」「25mを28本もあるのか」とか考えるだけでとてもしんどく、楽しくもなく、「今日は妥協して帰ろうかな」というマイナスの気持ちになってしまいました。
その時にふと「今の距離をカウントする事をやめよう」「今日は純粋に水泳を楽しもう」という考え方に変えたのです。

そして、「今日は体力の続く限り泳いで疲れたら帰ろう」と思い泳ぎを再開しました。

ここでもパラダイムシフト

すると、気持ちがとても楽になり、これまで通り水泳を楽しむ事が出来たのです。

そして気がついたら1,000m以上はゆうに泳いでいたかと思えるくらい、その日はいつもより長く泳ぐことが出来たのです。

その時、思い出した言葉が『パラダイムシフト』でした。

以前読んだ『7つの習慣』に書いてある言葉で、まさにその通りだと気づかされました。

客観的には同じ状況であっても、主観的なその人の受け取り方や考え方を変える事により、事態は好転するものだという事を実感した瞬間でした。

「1,000mを泳ぎ切る為に今日は来た」のではなく「水泳を楽しむために今日は来た」に考え方を変える事により結果的に両方を達成する事が出来たのです。

やる事は同じでも受け取り方や考え方をかえる事により上手くいく事があるという経験でした。

ただし、この場合純粋に水泳が楽しいと思えたから上手くいったケースであり、それすらなかったら成り立たなかったと考えるのです。

仕事に例えると、与えられた予算や目標数値に対して、日々数字を意識して取り組むのか、数字を気にせずに仕事そのものを楽しんで取り組むのか、という事になろうかと思うのです。

多くの場合、仕事では楽しい事は少なく、嫌な事でも数値目標を達成させる為に我慢したり無理をしたりしているものでしょう。

このようなケースを俗にいう「数字に追われた仕事ぶり」という事になるかと思います。

目標数値を継続して達成している人をみる時に仕事を我慢してやっている人と楽しんでやっている人とではその質にも違いが出るように感じます。

よくギリギリ達成している人をみますが、これは我慢してやっている人が方が多いように感じます。

楽しんでやっている人は達成する時には目標数値を大きくクリアする事が多いようにも感じます。

そして

大きく目標数値を下回る(目標の90%以下)人の中には仕事を楽しむ事はおろか我慢する事すらも出来ない人でベクトルが会社と異なっている可能性が高く注意が必要でしょう。

多くはその仕事に見切りをつけているか、転職を考えている場合が想定されます。

なんでも基礎体力

さてここまで水泳の話を例にして仕事における数値目標に対する取り組み方について話をしてきましたが、今回の例でもう一つ大事な事に気づかされました。

それは「基礎体力」です。

水泳で途中から考え方を変えて「今日は体力の続く限り泳いで疲れたら帰ろう」と思ったとしても1,000mを泳ぎ切る体力が無かったらそれは無理でした。

私の好きな格闘家が『心・技・体』という言葉に対してこのような解釈をしている話を聞いた事があります。

『「技」は「心」によって生まれ「体」によって活かされる』

『だから自分は「体」を一番大事だと考え、徹底的に体を鍛える』

まさにその通りだと思います。

仕事でも会社と同じベクトルを持った心によって技術が生まれ事業所体力によってそれは活かされるものだと

事業所体力や個人の健康状態が備わって初めて業績も好成績を収める事が出来るのだと考えます。

最後に

今回は水泳を通して感じたことを好き勝手に書かせていただきました。

ゴルフもスコアにこだわるのではなく、ゴルフ自体を楽しむ事を一番に考えてプレーする事で結果的に良いスコアが出るものだという経験はゴルファーならだれでもあるのではないでしょうか?

スコアやハンディキャップにこだわるとプレーも楽しくない事がよくあります。

過去にプロゴルファーからラウンドレッスンを受けている最中に言われた言葉があります。

「プレー中に我慢して苦しんで後で嬉しさを感じるのか?プレー中に楽しんで後に嬉しさは感じないか?それを選ぶのは君次第」

この言葉の意味は、良いスコアを出すためにはプレー中我慢もして辛い思いもしなければいけない場面があるという事、苦労をした分、後には良いスコアというご褒美が待っている。

逆にプレー中に楽しむ事を重視した場合、良いスコアは期待できないよという事でした。

仕事でも遊びでも苦労は必要ですが、出来る事なら楽しく面白おかしくやって結果を出していきたいものですね。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

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