ここではゴルフ初心者の方に是非おぼえていただきたいゴルフ場でのふるまいについて詳しく説明しています。
コロナ過後に新規ゴルフファーが増えてきています。
始めて日が浅く、わからないことも多いと思いますが、この機会に必要最小限のふるまいを覚えていただき、快適なゴルフプレーをこれからも楽しんでほしいと思います。
目次
はじめに
ここでは、ゴルフ初心者のゴルフ場でのいろんなシーンにおけるふるまいについて、覚えておきたい事をお話しします。
「ふるまい」とか話しますとかたくるしいですが、決してむずかしく考えないでください。
必要最小限の事を覚えていただければ十分です。
ゴルフとは楽しむものであり、プレーヤーそれぞれが思いのままにふるまって良いものなのです。
大切な事は「安全」と「エチケット」です。
これだけしっかりと出来ていればあとは問題ありません。
この2つはそのつど強調して表記しますので、是非おぼえておいてほしいです。
その他、ゴルフ場に予約を入れてからプレーして帰るまでを順番良く各シーンで具体的に説明していますので、知っておくと得な事もたくさんあります。
そして、「安全」と「エチケット」だけはしっかりとできるようになって、あとは新しい感覚で新しいふるまいを作って、ゴルフをさらに進化させてほしいと期待しています。
新しいゴルファーが新しいゴルフスタイルを創造していくと信じています。
そのための基本として読んでいただけたら幸いです。
ゴルフ場への予約のしかた
直接電話する
(メリット)
・ゴルフ場スタッフと直接会話する事で安心感がある。
・聞きたい知りたい情報を聞く事ができる。
・ネットに弱い方でも出来る。
(デメリット)
・空いている時間帯がわからない。
・料金もプラン内容も聞かないとわからない。
・いろんなプランを比較検討する事ができない。
・メモしておかないと、予約の詳細を忘れたときに困る。
・ゴルフ場の営業時間内でしか予約ができない。
〈例〉よくあるやり取りの例
「お電話ありがとうございます、○○カントリークラブ○○が承ります。」
「予約をお願いしたいのですが」
「ありがとうございます。プレー日は何時でございますか?」
「〇月〇日です。」
「〇月〇日、〇曜日ですね。スタート時間のご希望はございますか?」
「〇時台くらいが良いですね」
「それでは〇時〇分スタートはいかがでしょうか?」
「その時間でお願いします。」
「ありがとうございます。料金は○○円になります。」
「わかりました、よろしくおねがいいたします」
「それではお客様のお名前、連絡先、ご住所、・・・・・」
・・・・・・
こんな風に箇条書きすると結構なやりとりがあります。
これは基本的なものですが、コンペなどの予約の際には少し時間がかかる事もありますね。
ネットで予約する
(メリット)
・365日24時間いつでも自分の好きなタイミングで予約を入れる事が出来る。
・色んなゴルフ場でのサービス内容を比較しながら検討する事が出来る。
・サイトによってはポイントをためて、使うことが出来る。
・予約内容の詳細をいつでも確認する事ができる。
・ゴルフ場毎や日毎での料金プランを比較して選択する事ができる。
(デメリット)
・初めての利用の時に登録する事がめんどうで途中だがやめる事もある
ゴルフ場への移動手段
自家用車
ゴルフ場に移動する方の90%以上はこれになります。
また、自家用車を所持していないもしくは昼食時にアルコールを飲みたい方は同伴者に家とゴルフ場を送迎してもらうというプレーヤーもいます。
メリットはキャディバッグの持ち運びが楽だがお酒が飲めないことはデメリットですね。
近い将来、完全自動運転の車が普及するときには、私たちは車を所有するのではなく、低価格のシェアライドになると言われています。
その時はお酒も楽しむことが出来ますね。
送迎バス
これはゴルフ場によってまちまちですので事前に確認しておきましょう。
ほとんどは無料で最寄りの駅からゴルフ場までの定時運行バスになります。
また、ゴルフ場単独で運行しているところもあれば、近隣ゴルフ場と共同で運行しているパターンがあります。
メリットはお酒が飲めること、デメリットはキャディバッグの持ち運びが大変であること。
※定時運行ですので、発車時間は厳守です。
スマートシャトル
これは最近雑誌で見ました、業者が運行する有料のドアツードアサービスです。
複数名で予約を入れて全員の自宅とゴルフ場との道のりをAIが分析して効率よく送迎してくれるというもの。
メリットはキャディバッグの持ち運びが楽で、昼食時にお酒も楽しめること、デメリットは有料であること。
玄関先
クラブハウス前でキャディバッグを下してから駐車する
初心者に多いのですが、駐車スペースに車を止めてからキャディバッグを担いでクラブハウスに入る方をよく見かけます。
まずは玄関先まで行ってキャディバッグを下してから駐車するようにしましょう。
玄関先でのキャディバッグの取扱いについて
今は、ゴルフ場によってまちまちですが、玄関にキャディさんやポーターさんと呼ばれるキャディバッグを運んでくれる方が待っていて、車から降りずともその方がトランクからキャディバッグを下して運んでくれるところもあれば、誰もいなくてセルフで所定のキャディバッグ建てに自分で運ぶところもあります。
※いづれにしても、玄関で車を停車したらまずは車から降りてトランクを開けるくらいは自分でしてみた方がいまは良いと思います。
置き場所が指定されているところもある
ゴルフ場によってはスタートコース別にキャディバッグを置く場所を指定しているところもあります。
来場前に確認しておくようにしておくとスムーズです。
チェックイン時
署名カードに記載する
ホテルでのチェックインと同じで、ほとんどのゴルフ場では入場の際に個人情報を記載して提出する事を求められます。
必要事項は以下の通り
・氏名 ・生年月日 ・住所 ・連絡先 ・反社会的勢力関係者ではないことのチェック などです。
それぞれ、記載する意味があり、記入した事項はそのゴルフ場のプライバシーポリシーに基づき利用されています。
※また、地方税法によりゴルフ利用税の非課税、減額が出来る事もありますので、その確認もあります。
非課税は70歳以上、18歳未満、障がいをお持ちの方、減税は65歳~69歳の方(ただし減税はしていないゴルフ場もあるようです)
セルフチェックイン
そのゴルフ場を運営している会社が展開している会員証やポイントカードを持っている人は機械で自動チェックインできます。
よくあるのは、カードを挿入して認証するタイプですが、他にもQRコードや顔認証システムを搭載したチェックイン機もあります。
※近い将来はアマゾンゴーのようなシステムも導入されていくでしょう。
確認しておくこと
フロントでもセルフチェックイン機でもチェックインの際にはその日のスタートコース、スタート時間、同伴者、利用するロッカーナンバーを確認する事になります。
ここで間違いがないか?必ず確認するようにしましょう。
ロッカールーム
貴重品は貴重品ロッカーに
ここ最近では防犯システムの向上によりだいぶ減ってきましたが、以前はゴルフ場での盗難がよく起こった時期がありました。
ほとんどのゴルフ場ではフロントロビー近く、スタッフの目の届くところに暗証番号でロックするタイプの貴重品ロッカーが設置されています。
ロッカーには衣類やシューズケースなどの貴重品以外のものを収納するようにして、現金などの貴重品は必ず貴重品ロッカーに入れておくようにしましょう。
※携帯電話はコース内でのもしもの場合の通信手段としても必要になる場合もありますので、ロッカーに置いておかずに、マナーモードにしてプレー中でもカートにおいて、身に着けておく方が良いです。
鏡の前で確認
ロッカーで身支度をしたら、最後に必ず鏡の前で確認するようにしましょう。
襟は整っているか?帽子は忘れていないか?マスクは携帯しているか?夏場によくある事ですが、ネッククーラーは付け忘れていないか?
スタートホールのティーイングエリアで気づいてもゴルフ場によってはロッカールームが遠くて不便な場合がありますので、ここで忘れ物のないようにしておきたいものです。
ロッカー番号は離れているもの
これはゴルフ場あるあるですが、ほとんどのゴルフ場では、ロッカールームは離れて使用できるように間隔を空けて割り当てられます。
これは比較的狭いロッカースペースで隣の人と接触せずにスペースを大きく利用できるようにする工夫です。
同じ組のプレーヤー同士でも近くになる事はまれですので、少しきにかけて見てみてください。
ロッカーの種類はいろいろ
ロッカーの種類はゴルフ場によっていろいろと違っています。
鍵式のものでも数種類、暗証番号式のもの、簡易式のものもあれば、複雑なものもあります、そこも気にしてみてみると楽しめるかもしれませんね。
朝食
スタート時間によっては朝食を利用する事も出来ます。
ブッフェスタイルのところもあります。
朝食を食べて、9ホールプレーして、昼食を食べて後半9ホールプレーして帰るという、一日をゴルフ場で楽しむ場合には最適なサービスと言えますね。
ただしこれはゴルフ場によってはやっていないところもありますので、事前に確認をしておくと良いでしょう。
マスター室前
スコアカード、ペグシル(鉛筆)、マーカー、グリーンフォークの準備
ゴルフ場にはマスター室と呼ばれるエリアがあります。
これは主にプレーヤーがスタート前にプレーの準備をしたり、前半のプレーを終えて後半のプレーに向けての折り返し作業を行ったり、プレー終了後のカートのメンテナンス等をする場所になります。
キャディが在籍しているコースではそれを統括するキャディマスターという役職の方がいて、その人が駐在している部屋という意味で「マスター室」と呼ばれています。
別名「スターター」とも呼ばれたりします。
コース状況の確認
ここでは、おもにスタート前に当日のコース状況の確認をしておくように心がけましょう。
スタート時間とスタートホールの最終確認
(この時に、進行が良くて少し早めにスタート出来ることもあります、逆に進行が悪くて他のコースからスタートした方がスムーズですという提案がある場合もあります。
少し早めに確認しておくようにしましょう。)
・グリーンが二つあるコースでは今日の使用グリーン
・カートの乗り入れが可能なコースならその可否
・そのコース独自のローカルルール
・練習場があるところはその場所の確認
カートへの積み込み
基本は偉い人順に外側から積むこと
これは是非覚えておいてください。
カートの後部にキャディバッグを斜めにして収納する部分があります。
最大4本収納する事ができます。
左から①②③④と番号をつけて説明します。
基本的に偉い人順に④①③②となります。
会社の役職であったり、年齢であったり、レディーファーストであったりします。
理由は、キャディバッグからクラブや消耗品を取り出す際には外側からの方が便利だからです。
相手に対する敬いの心と思いやりの気持ちを誠実に実行するのです。
これがサラッと出来るとかっこいいですよ。
積み込んだ順番通りの座席がベスト
さて、キャディバッグを積み込んだらカートに座る場所を決めましょう。
先ほどの番号を使って説明します。
基本はバッグに近いところに座るようにする事です。
⓵は運転手か左の後ろ、⓶は運転手か左の後ろ、⓷は右の前か後ろ、⓸は右の前か後ろ
これが一番効率的です。
プレー前の準備
消耗品を携帯するやり方を少し説明します。
私の場合、先ず右のポケットに番号の違うボールを2つ、左のポケットに1つ入れておきます。
こうしておくと、いざ離れているところでOBやロストボールをしたときに直ぐに取り出せてリプレーする事が出来ます。
そして、右側のポケットにティー、マーカー、グリーンフォークを入れています。
マーカーはキャップにマグネットでくっつけるタイプのものもあります。
私は右利きですので、ショットの際には左手にグローブをつけていますので、素手の右手が細かいものをとりやすいので、右側のポケットに細かいものを入れています。
※ショートホールでのティショットの時のみショートティーを使用しますが、ショットの前には少し早めに準備しておくようにしましょう。
ポケットの中でショートティーだけはなかなか見つからない事がよくありますので。
プレー中
エチケットルールマナー
これは私が一番心掛けている事です。
ゴルフはプレーヤーごとにいろいろな楽しみがあって良いと考えています。
競技に徹してスコアにこだわるのも良いです、プレーヤー同士と仲良くなるためのコミュニケーションツールとして利用するのも良いです、商談や密談、デート、体力つくりの為の運動、など。
ですが、すべてにおいて一人ではない事を常に覚えておきたいです。
まわりのたくさんの人と関わりながら18ホールプレーしていきますので、そこには「エチケットルールマナー」が必要となります。
優先順位は安全>エチケット>マナー>ルール>スコア
プレー中の心得としての優先順位をつけるなら、一番は安全にプレーする事です。
・自分の飛距離をわかって、他のプレーヤーに届きそうなときは絶対にショットしない事。
・ショットするプレーヤーの前には立たない事。
・カートの後ろでプレーしない事
・誰かがショットするときは出来るだけ見ておくこと
・カートの運転も普通車と同じくらい気を付けて運転する事。
・視界の悪い林帯部分にはむやみに立ち入らない事。
・池に入ったボールを無理に取りに行かない事。
その日のプレーをみんなが安全に笑顔で終われるように最小限の気をつかいながら、自分も楽しみましょう。
ハーフ上がり
さて前半の9ホールが終了したら一度クラブハウスに戻って食事休憩をします。
マスター室前で係員が後半のスタート時間を案内してくれます(多くはメモ用紙を渡してくれます)
その時間はしっかりと覚えておくようにしましょう。
そして、帽子はカートの涼しいところに置いておくことをお勧めします。
携帯電話や夏場には水筒の水を補給するために持っていく事を忘れずに。
昼食時
お楽しみの昼食です。
ゴルフ場でのレストランでは和洋中様々なメニューを楽しむことが出来ます。
ゴルフ場によってはそこの名物メニューみたいなものもあるので事前にチェックしておきましょう。
オーダーミスがないように食後にテーブルを離れる前にレシートにサインをすることをわすれないようにしましょう。
※お酒を飲んだ時はカートを運転する事は避けましょう。
カートも普通車と同じような意識で取り扱うようにしましょう。
後半スタート
後半のスタートはマスター室から渡された時間に従ってスタートするようにしましょう。
よく前の組がいないから時間より早いけど、スタートしても良いかな?
という方がいますが、コースに入るとどこかで前のカートが詰まったりします。
そこも見込んでゴルフ場側はスタート時間を設定しているので、それに従った方が後半の流れは良いでしょう。
浴室
ここでは一日の疲れをよくとるようにしましょう。
熱いお湯につかりながら足裏のマッサージを丁寧にすると次の日の疲れの残り方が違いますよ。
もちろん、湯船に入る時には打ち水をしてから入るようにしましょう。
チェックアウト
プレー後は少なからずとも体力を所望している者です。
注意力が散漫になりがちで、よく忘れ物をしてしまうケースがあります。
特に、ロッカーホルダーの返却忘れが多いですね。
ほとんどのゴルフ場では最後の精算時にはロッカーホルダーを使って清算をします。
レストランでの追加の食事やショップでのお買い物も全てこのロッカーホルダーの番号にて記録されています。
これをそのままポケットの中にいれたまま帰る事が多いので気を付けましょう。
最後に
いかがですか?
ゴルフ場に行って帰ってくるまでの一日を足早にみてきましたが、なにか参考になるものがあれば幸いです。
コロナも落ち着きを見せ始め、秋のゴルフシーズンとなってきました。
最低限のマナーとエチケットを身に着けてゴルフを楽しんでほしいと願っています。
今日も素敵なゴルフライフを!
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