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はじめに:パターグリップ交換がもたらした気づき
こんにちは、RKmaxブログを運営しているゴルフ伝道師です。前回までに「軽いグリッププレッシャー」をテーマにフルスイングとアプローチショットについてご紹介してきましたが、今回はその応用編として「パッティング」についての気付きをお伝えします。
きっかけは、私が愛用していたパターのグリップが破れてきたため、新しく少し太めのグリップに交換したことでした。この一見些細な変更が、私のパッティングに大きな革命をもたらすことになったのです。グリップを太く重くしたことで当初は苦戦しましたが、「ゆるゆるグリップ」の応用により、驚くべき効果を得ることができました。
グリップ交換当初の苦戦~想定外のショート連発~
太めグリップへの変更理由
私がパターグリップを交換した理由は主に2つありました:
- 経年劣化:5年間使用したグリップが摩耗し、握り心地が悪化
- 手のフィット感向上:手が大きめのため、太いグリップの方が安定すると考えた
ゴルフ専門店でアドバイスを受け、従来より約2mm太く、10g重いグリップを選択しました。見た目も高級感があり、手にフィットする感触はすぐに気に入りました。
想定外のトラブル発生
しかし、グリップ交換後、初ラウンドで深刻な問題が発生しました:
- 距離感が全く合わない:ほぼ全てのパットがショート
- 方向性のブレ:左右にぶれるパットが増加
- タッチの感覚喪失:グリーンスピードに対応できない
「グリップが重くなった分、ヘッドの感覚が弱くなるのは当然」と考え、いつもより強めに打つことを意識していましたが、調整がうまくいきませんでした。ラウンド終了時のパット数は、平気より5ストロークも増加という惨憺たる結果に。
突破口となった「ゆるゆるグリップ」の応用
練習グリーンでの気付き
ラウンド翌日、早速練習グリーンで原因究明に取り組みました。最初はグリップ交換の失敗を疑い、従来の握り方で調整しようとしましたが、うまくいきません。
そこで閃いたのが、最近フルスイングとアプローチで実践していた「ゆるゆるグリップ」をパッティングにも応用することでした。具体的には:
- これまでの「しっかり握る」意識を捨てる
- クラブが落ちない最小限の力で握る
- ヘッドの重みを感じることに集中
劇的な変化の瞬間
この方法を試した瞬間、明らかな変化を感じました:
- ヘッドの効きが良くなる:グリップが軽い分、ヘッドの重みを感じられる
- 自然な振り子運動:肩の動きだけでスムーズにストローク
- ボールの転がり改善:カラッとした良い音でボールが転がる
特に驚いたのは距離感の回復です。10フィートのパットで、ボールがカップの奥まで力強く転がっていく感覚が戻ってきました。方向性も安定し、狙ったラインにボールが乗る確率が明らかに向上しました。
太めグリップ×ゆるゆる握りの相乗効果
手にフィットする太さのメリット
今回の成功には、グリップを太めに変更したことが大きく関わっています:
- 安定性向上:太いグリップが手のひらにしっかりフィット
- 手首のロック:自然と手首の動きが抑制される
- 圧力分散:握力が広い面積に分散され、一部に力が集中しない
特に「ゆるゆるグリップ」でもブレないのは、この太さのおかげです。従来の細いグリップでは、軽く握るとどうしても不安定になりがちでしたが、太めグリップでは軽く握ってもクラブがしっかりと固定されます。
パッティングにおける4つの重要要素
この方法が効果的な理由は、パッティングに必要な4つの要素を同時に満たすからです:
- 方向性:振り子運動でストレートな軌道
- 距離感:ヘッドの重みを活かしたタッチ
- 再現性:毎回同じストロークが可能
- フィーリング:ボールを転がす感覚
特に、パッティングで重要な「方向と距離」の両方を担保できるのが最大の利点です。PGAツアーの統計でも、プロゴルファーのパット成功率はグリッププレッシャーが軽い選手の方が高い傾向があります。
具体的な実践方法
正しいグリップの握り方
「ゆるゆるグリップ」でパッティングする際の具体的な手順:
- アドレス:
- スタンスは肩幅よりやや狭く
- ボールは左目の真下あたり
- 軽く前傾姿勢
- グリップ:
- 手のひらで包み込むように
- 指先で握らない
- 圧力は1-10で言えば2程度
- ストローク:
- 肩の動きのみで
- ヘッドの重みを感じながら
- 振り子のように往復運動
効果的な練習ドリル
このメソッドを習得するための3つのドリル:
- 片手打ちドリル
- 右手のみでパターを握る
- 軽いグリップでストローク
- ヘッドの重みを感じる
- 左手でも同様に行う
- 目隠しドリル
- 目を閉じてアドレス
- ヘッドの重みだけを感じてストローク
- 距離感を体に覚えさせる
- コイン乗せドリル
- パターヘッドの上にコインを乗せる
- ストローク中にコインを落とさない
- スムーズな動きを習得
よくある質問と解決法

Q1: グリップが太いと感じる場合の対処法は?

A1: 手の小さい方には太めグリップが合わない場合もあります。解決策として:
- グリップテープを巻いて徐々に太く慣らす
- ミディアムサイズのグリップから始める
- 握り方を変えてみる(クローグリップなど)

Q2: ゆるゆるグリップで打感が弱く感じます

A2: これは慣れの問題です。軽いグリップでも、実はヘッドの感触はより直接的に伝わっています。2週間ほど継続すれば、逆に従来の握り方の方が「鈍い」と感じるようになります。

Q3: プレッシャーがかかる場面で効果的ですか?

A3: むしろプレッシャーがかかる場面こそ有効です。緊張で力が入りがちな状況で、意識的にグリップを緩めることで、平常心を取り戻せます。大事なパットほど「ゆるゆる」を心がけてください。
まとめ:パッティングの新常識
今回のグリップ交換と「ゆるゆるグリップ」の応用で、私は以下のような成果を得ました:
- パット成功率の向上(約20%アップ)
- 距離感の改善(ショートが激減)
- 方向性の安定(ラインのブレが少なくなる)
- メンタルの強化(緊張時のパットが打ちやすくなる)
特に、グリップを太くしたことで「軽く握っても安定する」という新たな発見がありました。これは手の大きいゴルファーには特におすすめできる方法です。
パッティングはゴルフの40%を占める重要な要素です。小さな変更が大きな結果をもたらすこともあります。もしパッティングに悩んでいる方がいれば、一度グリップの太さと握り方を見直してみてください。
次回は「ゆるゆるグリップによる成功体験をビジネスに活かす」について詳しく解説する予定です。お楽しみに!
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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