ザ・ファースト・ティからゴルフと人生について考える

初心者

皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか?

 

これは、これからゴルフを始める子供たち

にゴルフプレーを通じて、人生に必要な

事を学んでもらおうというプログラム

です。

 

以前、このプログラムにたずさわる機会がありました。

このプログラムには私のブログ記事で

初心者の方に伝えたいことがたくさん

含まれているという事を再認識しました。

 

今回はその内容についてお伝えすると共に、

細かい部分について解説したいとおもいます。

表現については、子供たちへの言葉をあえて

私たち大人向けに替えて記載しています。

 

最後までお付き合いください。

 

先ずは、このプログラムを推進している、

ザ・ファースト・ティCEOの

キース・ドーキンスさんの言葉を

紹介します。

 

目次

キース・ドーキンスさんの言葉

『ザ・ファースト・ティ』へようこそ

ゴルフというすばらしいゲームを楽しく学ぶ準備はできていますか?

このプログラムでは、ゴルフを通じて学んだスキルを毎日の生活に活かす方法を探していきます。

『ザ・ファースト・ティ』では、ルールや技術、行動の仕方などゴルフに必要な知識を学びます。

また、尊敬・正直・スポーツマンシップ・自信といったナインコアバリュー(9つの大切な価値観)がどのように家や学校での成功に役に立つのかを学びます。

さらに『ザ・ファースト・ティ』はあなたをナインヘルシーハビット(9つの健康習慣)に導いてくれます。

このレベルではどのようにして体を強く、健康に保つかを学ぶのに役立つプレー(運動)やエネルギー(活力)とセーフティ(安全)について学んでいきます。

さらに、これからたくさんの人との楽しい出会いがあり、新しいお友だちができるでしょう。

さあ始める準備をして楽しみましょう!

 

そしてこのプログラムの特徴として

これらが出来ると『ゴルファー』として

合格だという事が明確に示されているところです。

 

その行動態度とは

 

①歓迎と尊敬の気持ちを表す

②他の人に対する礼儀

③コースに対する責任

④『プレーヤー』の正直さ

⓹スポーツマンシップのモデル

⑥自信をつける

⑦良い判断をする

⑧忍耐でプレーする

⑨誠実に生きる

 

の9つになります。

それでは一つ一つ解説していきます。

 

歓迎と尊敬の気持ちを表す

最近よく「リスペクト(尊敬)している」

という言葉を聞きますね。

ゴルフではこのリスペクトするべき

対象が3つあると言っています。

それは

『自分自身』『同伴者』『ゴルフコース』

です。

そして、それは

『優しく親切に行動する事』

で示すものだとも言っています。

 

「自分をリスペクトする」(大事にする)

自分をリスペクトするとは具体的には以下の通り。

・常にきちんとした身なりをする

・プレーも練習も一生懸命頑張る

・結果に左右されず、前向きな態度で、正しい行動を行う

・良い食事をして良質な睡眠をとり、安全で健康的にすごす

・スコアを数える時も、ルール違反した時も、正直に申告する

・だれも見ていなくても、エチケットを守り冷静さを保つ

 

「同伴者をリスペクトする」(思いやり)

同伴者をリスペクトするとは具体的には以下の通り。

・全ての指示に従い、安全ルールを守る

・ゴルフコースでのプレーのペースを守る

・同伴者に優しく、思いやり、助ける

・同伴者がプレー中には集中できるように気を使う

・勝っても負けてもスポーツマンシップの態度で接する

・全員が安全で積極的に行動できるように手助けする

 

『ゴルフコースを含めた周りへのリスペクト』(配慮する)

周りをリスペクトするとは具体的には以下の通り。

・ゴルフコースも練習場も使う前よりも綺麗にする

・自分の道具も他の人の道具もきれいに大切にする

・他の人の物を傷つけないように気をつける

 

この中で、

「自分自身をリスペクト(大事に)する」

という考え方が斬新でした。

自分は決して一人ではなく、多くとの人との

かかわりの中で生きています、そんな自分を

大切に思ってくれる人、心配してくれる人、

気にしてくれている人、その人たちの為にも

自分自身の事は大切にしなければいけない

という事を教わりました。

 

他の人に対する礼儀

・他の人がプレーをしている時は、プレーに集中できるように気を配る

・ラウンドの初めと終わりには同伴者どうしで友好的に挨拶を交わす

礼儀とは他の人に対する思いやりのある行動であると言っています。

これは私が以前ご一緒した方のお話ですが、

ティーショットの前にプレーヤー同士で

「今日はよろしくおねがいします」とあいさつを

してから、ショットするのは皆おなじなのですが、

その方は、互いのあいさつの後、さらにコースに

向かって一礼していました。

ゴルフコースに対してのリスペクトと

礼儀を実践している瞬間を見て感動した

事をおぼえています。

 

コースに対する責任

プレーヤーはゴルフコースでの自分の

行動に責任を負います。

その具体的な責任のはたし方の例は

以下の通りです

・スコアを記入する

デボットを直す(目土をする)

・バンカーを均す

・ピッチマークを直す

・プレーのペースを守る

等です

責任とは自分次第であるということ、

自分自身や他人に対して起こった事の

原因は自分であるという事。

と説明されています。

プレー中にデボットにボールが入っていて、

ムカつく事があります、ですがその時に

こう考えるのです、「自分は常に自分が作った

デボットを直しているか?今、自分のボールが

入っているデボットは自分が作って直し忘れた

ところではないだろうか?」と。

 

『プレーヤー』の正直さ

「正直」とは事実を正確に伝える事です。

ゴルフの特徴の一つとして、プレー中に

審判はいません。

すなわち、ゴルフはプレーヤー自身が

きちんと自分の違反を申告したり、自分で

スコアを申請しなければいけないのです。

誰もみていないところで行ったショットを

加算しないとか、スコアを過少申告するとか、

他人にはわからない事がたくさんあります、

そんなとき、人はついつい自分に都合の

いいように伝えようとするものです。

 

事実を知っているのは「自分」だけです、

正直でないという事は自分に嘘をつくという事。

これは、先程の

「自分自身をリスペクト出来ていない」

という事になります。

昔の人はよく

「お天道様は全部を知っている」

と言っていました。

この場合の「お天道様」とは

かけがえのない「自分自身」であると

いう事でしょう。

 

スポーツマンシップのモデル

小さいころ運動会の選手宣誓でよく

聞いていたあのフレーズ

「宣誓!我々、選手一同はスポーツマンシップ

にのっとり、正々堂々と最後まで戦う事を誓います!」

スポーツマンシップとは

「勝ち負けに関係なく、ルールを守ってプレーをし、

他の人にも親切な態度で接する事」

とここでは解釈されています。

ゴルフをしていると、レベルが同じくらいの人と

ラウンドしている時に途中経過で接戦になったり、

リードしたりリードされたりします。

そんなとき、ついつい、相手のファインプレーに

対して素直になれずに、顔が引きつることがあります。

賞賛すべきショットであっても「ナイスショット」

の言葉が心から出てこない時があります。

ですが、こういう時にこそ、自分の中の

スポーツマンシップというものが試されているのです。

相手には常に親切な態度で接する事、

これは前述の『責任』と同じで、自分に返ってきます、

自分が相手に親切に接すれば、自分も相手から

親切にされる事は明白ですね。

 

自信をつける

自信とは字の通り「自分を信じる」という事です、

「私はできる!」という気持ちを常にもつという

事が大切だとここでは言っています。

自信はプレーヤーがいかに良いスコアでラウンド

できるかに大きな役割があります。

プレーヤーは結果に関係なく、毎回前向きに

プレーをして、良いプレーが出来るように

集中する事で自信のスキルを高めることが出来る。

(常に前むきに取り組む)→(良い仕事ができる)

→(結果には関係されない)→(自信を高める)

→(常に前向きに取り組む)

この良好なスパイラルが出来上がるといいですね。

この中で(結果には関係されない)という気持ち

と姿勢が一番たいせつかと思います。

いい結果が出た時も、悪い結果が出た時も、

常に自分を信じて、前向きに取り組み、

集中して良い仕事をする、これを続けることが

大切だという事だと思います。

 

良い判断をする

ゴルフプレーにおいては、様々な選択が

必要な場面に遭遇します。

例えば、どこに打つか、どのクラブを

選択するのか、自分自身の判断によって

結果も違ってきます。

前述のとおり、結果がどうであれ常に

前向きに良いプレーをしていけばよい

のですが、どうせやるなら結果は良く

したいものですね。

誰でも、悪い結果に向かって努力する

わけではありませんし、いい結果を出す

ために努力も工夫もするものです。

判断とは

決心する事や意見を述べる事

とここでは言っています。

自分にとっても周りにとっても

良い判断と思われる事を常に

責任を持って行っていきたいものですね。

 

忍耐でプレーする

ゴルフでは不運やミスはつきものです、

これらが出た後でもやり続ける事が大切

だとここでは述べられています。

よく、ゴルフプレーの中でひとつのホール

で大たたきをしたときに、

「今日はもういいや」

とそこで投げやりになってしまい、

その後のプレーが雑になる事があります。

ですが、そこで考えたいのはこれまで

学んできた事でしょう。

「それは良い判断なのか?」「自信はないのか?」

「スポーツマンシップはどこに行った?」

「自分へのリスペクトは?」

「一緒にラウンドする人への礼儀は?」

という事を考えてみましょう。

1人でプレーしているわけではありません、

自分がやる気のないプレーをすることが、

自分と周りにどのような影響を及ぼすのか

を冷静に考えてみると、答えはおのずと出てきます。

忍耐とは

たとえ何があろうとやり続ける事

とここでは言っています。

人生も仕事も全く同じことが言える

のではないでしょうか。

 

誠実に生きる

これがこのプログラムの最後に出てくるのは、

これが出来たらプレーヤーとして合格である

という事と、このプログラムを通して

一番言いたい事だからではないかと

私は思っています。

誠実とは

「正しいことと間違っていることとの違いを

しること、他の人が見ていなくても正しい行い

をする事」

とここでは言っています。

ゴルフはエチケットと冷静さのゲームです。

プレーヤーは他の人が見ていない時でも

ゴルフコースでの行動や行為に責任があります。

とも述べられています。

「正直さ」と「誠実さ」との違いについては、

「正直さ」は事実を正確に伝える事。

「誠実さ」は正直さに基づきそれを実践する事。

だと、私は解釈しています。

レベルから言いますと、「正直さ」よりも

「誠実さ」は少しハードルが高い気がしています。

例えば、ゴルフでは正しいルールやエチケット

やマナーを正確に伝える事は少し勉強すれば出来ます。

ですが、誰も見ていないところで、空振りをしたり、

ボールがないのに新しいボールを出してそれを

使用してみたり、「バレなければいいか」と

人間だれしも魔が差す瞬間があります。

これらは誠実さに欠けた行為となります。

また、生活や仕事においては、誠実さを相手に

伝えるという事も大切になってきます。

昨今の「セクハラ」や「パワハラ」などの多くは

自分ではそんなつもりではないのに相手がこう

感じているとか不快に思っている等の

コミュニケーション不足からくる認識の

すれ違いから起こる事が多いです。

スコアの過少申告をしたりしても、

違っていて指摘する人もいれば、

だまって聞いて「この人は誠実ではないな」

と思われるケースもあります。

大たたきをして自分のスコアが分からない

時は「すみません、いくつ打ったか数えて

いたのですが、記憶があいまいで、

教えてくれませんか?」と素直に聞くのも

良いでしょう。

その日の自分のスコアと同伴者との信頼関係、

自分の人生にとってどちらが大切なのか?

こたえは明確ですね。

 

いかがでしたか?

 

【まとめ】

今回のTFTの活動は未来のゴルファーを

目指す子供たちへの啓蒙活動ですが、

私たちもあらためて考え直すいい機会に

なるのではないでしょうか。

社会人になり、ゴルフを始める人も

多いと思います。

ゴルフは私たちの生き方や人生にとって

とても大切な事を教えてくれます。

その素晴らしいスポーツをもっともっと

多くの人たちに楽しんでもらいたいと思います。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

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