ここでは、ペナルティエリアに普通ではない入り方をした時の対処法を『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。基本的な対処法は理解していても、特殊なケースも存在するので、これを読んでそんな時でも慌てず対処できるようになりましょう。
目次
【池越えのホールで池は越えたが、逆戻りしてボールが入った】
池越えは成功しているし、ボールがペナルティエリアを最後に横切った地点は向こう側だから、向こう岸にドロップした。
『ルール』
競技の場合
3打罰でドロップのやり直し。
厳しいですね。
黄色い杭のイエローペナルティエリアに入ったら、救済の選択肢は2つでしたね。
1打罰を受けて、次の打ちやすい方の救済が選べます。
⓵前打地点にボールをドロップして打ち直し。
⓶ボールが池の境界を最後に横切った地点とホールを結んだ後方線上にドロップして打ち直し。方法は池の後方の好きな地点に基点のティーを刺し、左右1クラブレングス以内の救済エリアにボールをドロップする。
この場合は、ペナルティエリアの1打罰と誤所へのドロップで2打罰の計3打罰を受ける事になります。
プレー前であれば、間違いを訂正して、正しい場所にドロップし直せばペナルティエリアの1打罰だけですみます。
ここで重大な違反は「距離を大きく利得している」のでそれに対して2打罰が追加されます。
そのまま次のホールに進むと競技失格のおそれもあります。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOKです。
初心者は同伴者の了解を得て次のショットが池を気にする事のない地点にボールをドロップしてプレーでいいでしょう。
先ずは、池の中から直接ショットする事は絶対に避けてください。
自分の体も道具も傷つく可能性がありますので、もっとレベルが上がったらチャレンジしても良いのかもしれませんが、それでも、靴下を脱いだり、ズボンを巻き上げたりと準備にも後の処理にも時間もかかりますので、遅延プレーをしない為にも、これは上級者の方にもしてほしくない処置ですね。
次にルール通り、後方線上に基点を決めて打つショットについてですが、これも初心者には特におすすめできないですね。
「ルール」を運用する場合でも、そのルールにより、永遠にその状況を脱出できない状況があります。
バンカーから脱出できないように、もし、今回の池が大きな場合は、越えるだけの距離が出ない場合もあります。
ここで
一番大切なのは、少しでもホールに向かって進んでいくという事。
その為には同伴者に相談して、先程のような処置を許してもらう事です。
無理はしないようにしましょう。
【赤い杭のある池にボールを打ちこんだ】
大きな池がフェアウェイの右側に平行してグリーンまで続いているので、右側には絶対打たないと思いショットしたが、残念ながら池に入ってしまった。
『ルール』
競技の場合
1打罰でレッドペナルティエリアの3つの選択肢から選ぶ
赤杭や境界ラインが赤色の場合、そこはレッドペナルティエリアです。
救済方法は1打罰を受け、イエローペナルティエリアの2つの処置に加えて、池の境界線を最後に横切った地点から2クラブレングス以内で、基点よりホールに近づかない、ペナルティエリア外の救済エリアにドロップする事ができます。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
中級者以上はルール通りでOKです。
初心者もこの場合横切った地点より2クラブレングス以内に池が気にならずに打てるポイントがあれば、そこからプレーで良いかと思います。
もし、
救済エリアにそのような場所が無い場合には、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所でホールに近づかないように誠実にボールをプレースしてプレー
で良いかと思います。
ここでも、初心者に人に大切なのは、再び池に入れないという事です。
何度も同じように池に入れてしまいますと、本人のモチベーションも下がりますが、周りのプレーヤーも声がかけづらくなってしまうものです。
【まとめ】
『ルール』 | 『エチケット』『マナー』 | |
【池越えのホールで池は越えたが、逆戻りしてボールが入った】
池越えは成功しているし、ボールがペナルティエリアを最後に横切った地点は向こう側だから、向こう岸にドロップした。 |
3打罰でドロップのやり直し。
|
・中級者以上はルール通り
・初心者は同伴者の了解を得て次のショットが池を気にする事のない地点にボールをドロップしてプレー |
【赤い杭のある池にボールを打ちこんだ】
大きな池がフェアウェイの右側に平行してグリーンまで続いているので、右側には絶対打たないと思いショットしたが、残念ながら池に入ってしまった。 |
1打罰でレッドペナルティエリアの3つの選択肢から選ぶ
|
・中級者以上はルール通り
・初心者はもし、救済エリアに打ちやすい場所が無い場合には、同伴者に了解を得て、打ちやすい場所でホールに近づかないように誠実にボールをプレース |
いかがですか?
なんとなく、ペナルティエリアにレッドとイエローが存在する意味がわかってきたとおもいます。
レッドペナルティエリアは旧称ラテラルウォーターハザードで後方にドロップする事が出来ないウォーターハザードの事をいうのです。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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