ペナルティエリア内でショットする場合の対処法

『ルール』『エチケット』『マナー』

ここではペナルティエリア内で直接ボールを打つ時の対処法を『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。ペナルティエリア内ですのでボールのライもスタンスの場所も通常とは違い、とても厳しい状況である事は間違いありません。そんな時に注意したい事をここで知ってもらえたら幸いです。

 

目次

【ペナルティエリアのボールをそのまま打ちたい】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

救済が受けられますが、罰なしでそのままプレーする場合はクラブをペナルティエリア内の地面にソールしても罰がなくなりました。

また、ボールの近くにある小枝や落ち葉などのルースインペディメントや、動かせる障害物も自由に取り除く事が出来ます。

ただし、ルースインペディメントは、取り除く際にボールが動くと1打罰を受けるので注意が必要です。

動いたボールはリプレースします。

ボールの捜索中の場合は、クラブで枯れ葉を取り除くときボールが動いても罰はなく、ボールはリプレースすればOKです。

新ルールではペナルティエリア内の禁止事項が大幅に緩和され、今までできなかった事が出来るようになり、プレーがシンプルになりスピードアップされました。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者の場合は、状況をみて、無理なく打てるようでしたら良いのですが、ライやスタンスや打出し方向等に少しでも不安があるのならやめるべきでしょう。

先程の「ルール」上での説明でも、新ルールになって、変更になった理由の一つとして、プレーのスピードアップがあります。

上級者の人でも、その状況判断や、ショットの前の準備等で、通常のショットよりは時間がかかるものです。

初心者ならなおさら時間がかかるものですし、仮にショット出来たとしても、それがうまくいく可能性は低いですね。

ここは無理せずに同伴者の了解を得て打ちやすいところからプレーする事をおすすめします。

 

 

【ペナルティエリアのボールを打つとき、クラブを水につけた】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

ペナルティエリア内でボールを直接打つ時、クラブが水面に触れたり、水中につけて打っても罰はありません。

クラブはいつでも水に出し入れできます。

新ルールではペナルティエリアで「そのままプレー」を選択した場合、ジェネラルエリアと同様にプレーできるようになりました。

すなわち、ルースインペディメントを取り除いたり、地面にソールできるようになりました。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者の場合はこのようなケースでは無理にプレーする事は避けた方が良いでしょう。

ボールが水に浸かっている状態ですので、打てない事はなくても、バンカーショットのような感覚です。

思ったような高さも距離も方向も出ないと考えた方が正解ですし、インパクトの瞬間に水がはじけて濡れる事もあります。

上級者になればチャレンジしたい場面ですが、初心者のうちは無理はしないようにしましょう。

 

※ペナルティエリアに入った事の判断

ペナルティエリアに入った事が「わかっているか、事実上確実」な場合のみ、ペナルティエリアの救済措置がとれます。

「わかっているか、事実上確実」でない時は、3分間探して見つからない場合は「紛失球」となります。

 

 

【ボールの確認で、ボール下の落ち葉を取り除いた】

 

『ルール』

競技の場合

1打罰でそのままプレー

ペナルティエリア内にある落ち葉は、いつでも取り除く事が出来ます。

ただし、ボールの確認で、落ち葉にボールがのっている場合は、下の落ち葉を取り除くと、リプレースを要する場所にあるルースインペディメントの取り除き違反で1打罰をうけます。

取り除いた落ち葉は、リプレースする必要はありません。

たくさんの枯れ葉の中にボールが入った時には注意が必要ですね。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者の場合は同伴者に了解を得てボールのライは打ちやすい状態にしても構わないでしょう。

これはジェネラルエリア内でも同様、フェアウェイやラフでボールが枯れ葉に埋もれていたり、枯れ葉の上に乗っかっている場合には、まわりをきれいにしてから打つようにしましょう。

先ずは、気持ちいいショットをしてゴルフを楽しんでもらう事が一番ですので。

 

 

【池の水でクラブを洗った】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

ペナルティエリア内にボールがある時、池の川の水に手やクラブでふれても問題はありません。

プレーの前後に関わらず、クラブを池の水で洗ってもペナルティはありません。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

ルール通りでOKです。

ただし、カートには必ず、クラブを拭くための水とタオルとが備え付けられています。

出来れば、クラブを洗うときにはそれを利用する事をおすすめします。

また、この場合、クラブが水中のボールにあたらないように十分気をつけましょう。

 

 

【ペナルティエリア内の橋の上にボールが止まっている】

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

又は1打罰で救済措置を受ける事が出来ます。

ペナルティエリア内の川に入ると思いきや、ラッキーにもボールは橋の上に止まった。

「ペナルティエリアの区域の境界は垂直に上下に及ぶ」と定義されています。

橋は障害物でありますが、ペナルティエリア内となります。

そのまま打てば罰はありあせんが、とても危険なショットとなります。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者は直接打つのはやめましょう。

変にダフったりして手首をケガする事もありますし、クラブのソールを傷つける事もありますし、予期せぬ方向にボールが飛んで打球事故を起こす場合も考えられます。

プロの試合などで、カート道路から直接ショットするシーンとかよく見かけますが、それはプロだからできる事です、上級者はボールだけにクラブフェースをコンタクトして打つ事ができますがアマチュアにはそれは難しいでしょう。

同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にプレースしてプレーしましょう。

 

 

【浅瀬でゆっくり流れているボールを待って打った】

小川の浅瀬に入ったボールが、ゆっくり砂地を流れています。

打てそうなので救済を受けずに打ち、脱出に成功した。

 

『ルール』

競技の場合

罰なしでそのままプレー

ゴルフプレーでは基本的に「動いているボール」を打つ事はできません。

動いているボールを打った場合の違反は2打罰を受けて、そのままプレーとなります。

ただし、唯一、

一時的な水やペナルティエリアの水中にあるボールに限り、流れたり揺れたりして「動いているボール」を打っても罰はありません。

このケースでは浅瀬はペナルティエリアなので、罰はなくそのまま打ってもいいし、1打罰で救済を受け、2つの選択肢から打ちやすいものを選ぶことができます。

逆に打ちやすいところに流れてくるまで待っていると、スロープレーでペナルティを受けるおそれがあります。

この場合の救済のやり方は2つです。

⓵ボールを罰なしで拾い上げ、前打地点にドロップして打つ直し。

⓶ボールが川の境界を最後に横切った地点とホールとを結んだ延長線上でその小川の後方にドロップする。

また、水中にあったボールが誤球とわかっても罰はありません。

誤球とわかったら、あらためて自分のボールを探します。

 

※スロープレーの罰打

プレーヤーがけがをしたり病気になったなど、正当な理由がないスロープレーは、1回目の違反は1打罰、2回目は2打罰、3回目に警告を受けると、競技失格になります。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

これは中々まれなケースではありますが、

出来ることなら動いているボールを打つ事はやめましょう。

これは例え技術でクリアできるとしても、大変危険なプレーとなります。

空振りをして打数を損する場合もありますし、思いもよらない方向に飛んでいく場合もありますし、プレーヤー自身がバランスを崩して転倒したりする事も考えられます。

ベストな処置としては、

中級者以上は上記①⓶の救済方法でプレー

初心者はボールをピックアップしてピックアップした場所に近い打ちやすい場所からプレーするようにしましょう。

いずれにしても水中を動いているボールをピックアップする際には、安全に十分気をつけながら行うようにしましょう。

 

 

【ペナルティエリアのボールをアンプレアブル】

水際にボールが入った。アンプレアブルを宣言して1打罰でボールから2クラブレングス以内にドロップしてプレーした。

 

『ルール』

競技の場合

2打罰でそのままプレー

ボールがペナルティエリア内にあるとき、「アンプレアブル」は適用できません。

この場合はペナルティエリアの規則に従って、1打罰で⓵前打地点から打ち直し、②ボールが最後に池の境界を横切った地点とホールを結んだ後方延長線上でその池の後方にドロップのいずれかを選択します。

この場合、間違ったドロップは訂正してやり直せば罰はつきませんが、ペナルティエリア内でボールを拾い上げ、同じペナルティエリア内にドロップしてプレーしてしまったので、(重大な違反のない)誤所からのプレーで一般の罰(2打罰)を受けます。

アンプレアブルは適用されず「複数の規則違反に対する罰の適用」でボールを拾い上げた1打罰は免除されます。

 

『エチケット』『マナー』

プライベートの場合

中級者以上はルール通りでOKです。

初心者の場合は、同伴者に了解を得て近くの打ちやすい場所にボールをプレースしてプレーしましょう。

ですが、これからの為に

「ペナルティエリア内ではアンプレアブルは出来ない」

という事はしっかりと憶えておきましょう。

 

【まとめ】

『ルール』 『エチケット』『マナー』
【ペナルティエリアのボールをそのまま打ちたい】 罰なしでそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

・初心者は同伴者の了解を得て打ちやすいところからプレーする

【ペナルティエリアのボールを打つとき、クラブを水につけた】 罰なしでそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

・初心者のうちは無理はしないように

【ボールの確認で、ボール下の落ち葉を取り除いた】 1打罰でそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

【池の水でクラブを洗った】 罰なしでそのままプレー

 

ルール通りでOK
【ペナルティエリア内の橋の上にボールが止まっている】 罰なしでそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

・初心者は直接打つのはやめて同伴者に了解を得て、打ちやすい場所にプレース

【浅瀬でゆっくり流れているボールを待って打った】 罰なしでそのままプレー

 

動いているボールを打つ事はやめましょう。
【ペナルティエリアのボールをアンプレアブル】 2打罰でそのままプレー

 

・中級者以上はルール通り

・初心者の場合は、同伴者に了解を得て近くの打ちやすい場所にボールをプレース

 

いかがですか?

 

ペナルティエリア内でボールを直接打つ、これはリスクのある事です。

初心者のうちはそんなギャンブルはせずに手堅く安全にプレーする事を優先してラウンドするようにしましょう。

 

それでは今日も素敵なゴルフライフを!

 

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