ここでは、グリーン上でボールがホールの直前で止まった時の処置について『ルール』『エチケット』『マナー』の観点から解説しています。俗にいう「OKパット」の事についても説明しています。これをよんで少しでも楽しく快適にゴルフを楽しんでもらえたら嬉しいです。
目次
【ホールの縁にせり出して止まっていたボールが10秒過ぎてからホールに落ちた】
『ルール』
競技の場合
1打罰 10秒過ぎたら1打追加する
「ホールの縁にせり出して止まったボール」には、特別なルールが適用されます。
このときプレーヤーはホールそばに歩み寄ってからさらに10秒まつ事ができますが、その間にボールがホールに入れば、最後のストロークで入った事になります。
すなわち、
10秒を過ぎてボールがホールに落ちない時、ボールは止まったものとみなされます。
ゆえに、10秒以上待ってからボールが落ちた場合は、最後のストロークに1打罰をくわえなければいけません。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
ルール通りでOKです。
競技ではちゃんと査定員が時間を測ったりしていますが、プライベートではそんなことはありません。
ホントに惜しい場合には声に出してカウントしても良いですし、盛り上がること間違いなしですね。
私も何度か経験がありますが、10秒待ったことはありませんね。
感覚として、ホントに少しでも風が吹いたりして入りそうなきわどい場合ならカウントしますが、ほとんどは「OK!」(次に詳しく説明)してもらいますね。
落とした食べ物を3秒以内なら拾って食べても大丈夫という笑い話の「3秒ルール」と同じでゴルフの「10秒ルール」という風に覚えておきましょう。
【OKと言われたので、マークしないで拾い上げた】
『ルール』
競技の場合
1打罰でリプレース
ストロークプレーに「コンシード」はありません。
「コンシード」とはマッチプレーで認められている、「相手のボールがホールに入ったものとして扱う事」を言います。
いわゆる「OKパット」ですが、ストロークプレーにはOKというルールはありません。
パットは最後のワングリップが最も難しく、ドライバーショットも1打、パットも同じ1打といわれるゆえんなのです。
OKパットは「ホールアウトの不履行」により競技失格となります。
厳密な「ルール」としては
「ストロークプレーではOKはない」
という事は覚えておきましょう。
『エチケット』『マナー』
プライベートの場合
それでは私たちの通常のプレーではどうでしょう?
「もっとゴルフ!」ではこの『OKパット』を推奨します。
先程のルール上の解説では「最後のワングリップが最も難しい」としました。
それは、プロの試合や大きな大会などで極度に緊張した状況においては、絶対に外れないと思われる距離が一番難しいというのは理解できます。
しかし、プライベートの場合はそんなケースはほとんどなく、純粋にゴルフプレーを楽しんでいるのですから、そんなに難しい事ではないと思います。
そして、この「OKパット」には次の思いが込められていると考えています。
⓵この距離は外さないだろうという相手への『リスペクト』
⓶ここでもし外したら調子が悪くなるかもしれないという『思いやり』
⓷少しでも早くホールアウトする後続組に対する『配慮』
是非、ワングリップの距離であったり、登りの比較的安易なラインであれば、「OK」してあげましょう!
※ストロークプレーとマッチプレーについて
ストロークプレーとマッチプレーとは、ゴルフの2大競技方式です。
ゴルフは、もともとはマッチプレーで始まっていたということはご存じでしょうか?
1860年の第一回全英オープンでストロークプレーになり、大二次世界大戦以降はストロークプレーが盛んになり、現在はプロアマともにストロークプレーが主流となっています。
『ストロークプレー』
全ホールを通じてその合計打数で勝敗を決め、最小打数で上がったプレーヤーが勝者となる競技方法です。
多少の失敗や罰打があっても、トータルで挽回するチャンスがあります。
また、ハンディキャップが採用され、全員に公平なプレーをさせるためマッチプレーよりルールが厳しくなっています。(OKが無いとか)
『マッチプレー』
1ホールごとに勝敗を決める競技方式です。
残りホールの数より多く勝ち越した方が勝ち進み、トーナメント方式で最後の決勝で勝敗が決まります。
ホールマッチなので、規則違反があると「そのホールの負け」となります。
いつでもコンシードやギブアップをすることが出来ます。
【まとめ】
『ルール』 | 『エチケット』『マナー』 | |
【ホールの縁にせり出して止まっていたボールが10秒過ぎてからホールに落ちた】 | 1打罰 10秒過ぎたら1打追加する
|
・ルール通りです。
・おしいパットだったと、その場でも反省会でもネタにして盛り上がりましょう。 |
【OKと言われたので、マークしないで拾い上げた】 | 1打罰でリプレース
|
『OK』パットは是非、取り入れてプレーするように推奨します。 |
いかがですか?
ホールの直前でボールが止まる。
不思議な事に、その日一日中そんなパターが続く事がありますよね。
距離感が微妙に合っていない、グリーンの硬さや速さに合っていない。
悔しい場面が続く事もあります。
そんな時は迷わずOKを出してあげて、気持ちを入れ替えるようにした方がいいかと思います。
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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