ゴルフプレーのラウンド時間を短縮させる
という課題はゴルファーにとっては快適に
プレーできるための条件であり、
ゴルフ場にとっては、商品価値の向上
を目指すための条件であり、
双方にとってとても重要な事
であると思います。
私たちゴルフファーに出来る事については
で詳しくお話させていただきましたので
参考にしてみてください。
今回は、もう一つの主体性である、
ゴルフ場の側になって提案を含めて
出来る事を考えてみたいと思います。
私の持論ですが、
遅延プレーの原因は
プレーヤーが70%、ゴルフ場が30%
であると考えています。
ゴルフ場側に出来る事
目次
コース改造
これについては、コースに関して4つの
観点でお話をしてみたいと思います。
ラウンド時間短縮の為には、これが一番
効果的であると考えられるのですが、
以下の事から実はこれが一番現実的
ではないとも言えます。
この事の特性としては
・ばくだいなコストがかかります
・コースによっては設計者の許可が必要
・競技しこうが強いプレーヤーからの反発
等があります。
コースロケーションの変更
別にホールロケーションとも言いますが、
ホールによっては、ティグランドから
グリーンが見えるホールとそうでない
ホールがあります。
当然、それだけではないのですが、
何をするにしても、
ゴールは見えていた方がやりやすいですよね。
ゴルフプレーも一緒で、スタート地点
からグリーンが見えている方が戦略も
イメージもたてやすいものです。
逆にグリーンや少し先が見えない、
いわゆるブラインドホールとか言われる
ホールはそれだけで難易度があがります。
それは、どこにショットをすればいいのか?
よりも、どこにボールがあるのかが、
分かりにくいところがプレー時間に
及ぼす影響が大きいですね。
プレー時間を短縮するためには、出来るだけ
ブラインドホールは少ない方が良いです。
これを解決するには、設計者がいたら、その方
の許可をとり、コースに対して土木工事
等の大掛かりな改修作業が必要であり、
コストも時間もかかるという事になります。
そして、競技しこうの強いプレーヤーや
そのホールロケーションが好きであるという
ファンの方からの反発も起こることがあります。
コースコンディションの向上
これは特にショットをする時に影響の
大きい「ライ」が良好であるという事
せっかくFWの良いところに着弾して
ターゲットも狙いやすいところに
ボールがあっても、そこにターフや
ラチの部分があったりすると、良い
ショットが出来ないものです。
「プリファードライ」や「6インチ」
で、救済されるケースもありますが、
できれば、ボールには触れずにそのまま
プレーする方が気分は良いものですよね。
これは、ゴルフ場側のコース管理業務で
目土作業等でメンテナンスする事も大事
ですが、自分が作ったターフは自分で
直すという
プレーヤーのエチケットへの意識を高める
方が解決への近道であると
思います。
コースクオリティの向上
これはコース内の芝の種類を良いものにする
とか、排水が悪くて、雨の後に地面がぬかって
いるとかの不具合をメンテナンスする事です。
特にグリーンの芝に関しては、夏場に
雨が少なく、散水作業が追い付かなくて、
グリーンの芝が一部「焼ける」事により、
ボールの転がりが悪くて、パット数が増えて
プレー時間がかかるという事になります。
ここは、ゴルフ場のコース管理業務として
商品の品質向上の為の企業努力
として、
是非、真摯に取り組んで頂きたいと思います。
コースセッティングの変更
これは、当日のティの位置や、ピンの位置等を
調整して、グリーンまでの距離を調整したりして
コースの難易度を下げる
というものです。
私がよくいくゴルフ場でも、これを調整する
事で、同じホールでもロケーション自体が
変化して見える時があるくらいです。
あと、OBラインをわかりやすくする事で
OBかどうかのジャッジをはやくさせる事で
プレー時間が短縮出来るという効果もあります。
スターター、フォアキャディの配置
これは、先に書きましたブラインドホール等を
プレーする場合に必要な事です。
打ち込みや危険な事態を避ける為にも、
見えないところにショットする場合、
そこに全組のプレーヤーがいなか?
を確認して教えてくれる。
また、見えないところにショットしたボールが
どのあたりに着弾したかを教えてくれる。
今はGPSカートナビとかを利用して、全組の
カート位置を教えてくれるのですが、たまに
そのカート位置の後方でプレーしている場合もあり
危ない事もあります。
やはり、そこは
目視による確認をしてからショットをするべき
であろうかと思います。
その、ショットをして良いのか?悪いかの判断に
時間がかかる事が遅延プレーを誘発します。
マーシャル(場内巡回)の強化
これは、まれにプレーヤー全員のラウンド時間へ
の意識が低くて、ラウンド時間がかかっている
ケースがあります。
そんな場合に、ゴルフ場側のスタッフがコース内
を、巡回して遅い組のプレーヤーをスピードアップ
するようにアテンドする事です。
これもゴルフ場によっては人員の確保が出来ない
事やスキルアップの為の教育に時間が取れない
という理由で十分ではないようです。
お客様へのプレーファストへの啓もう活動
これはプレーヤーの皆様にラウンド時間短縮
に対する意識を高めてもらうために、
ゴルフ場側からその具体的なアクション
について、教えてあげるという事。
館内での掲示物や音声による告知でも
良いのですが、一人でも多くのゴルファー
に、適正なラウンド時間でプレーする事の
大切さを認識してもらうようにして頂きたい
ものです。
実はこれが一番こうかてきである!
と私は思っています。
当日の組数による影響はそれ程ではない
これは、私がよくいくゴルフ場で、同伴者
がよくこんな事を言っているのを耳にします。
『今日はたくさん入っているから時間かかるぞ!』
ですが、ホントにそうでしょうか?
一般の道路で起きる交通渋滞とゴルフ場内で
起きる渋滞を比べて考えてみます。
一般の道路では
交通量がその許容量をこえる事で起きる
「自然渋滞」
と事故などが原因で起きる
「突発渋滞」
とが、あります。
ゴルフ場内ではこのうち、「突発渋滞」は
起きても、カート道は基本的に一方通行
ですので、すぐに解消されます。
そして、「自然渋滞」ですが、おそらくは
「お客様を入れすぎ」だから渋滞していると
考えている人はこれをイメージしているのでしょう。
しかし現実には
1コース(9ホール)内には20台のカートしか運行していません。
これは、一般的なPar72のコースでの話
ですが、
・ミドルホールに2台×5ホール=10台
(ティグランド際とグリーン際に1台ずつ)
・ショートホールに2台×2ホール=4台
(ティグランド際とグリーン際に1台ずつ)
・ロングホールに3台×2ホール=6台
(ティグランド際、サードショット地点、グリーン際
に1台ずつ)
そもそも
1コース(9ホール)には20台のカートしか入れないのです。
その20台が、適正なホールの消化時間
でプレーできていたら、渋滞はおこりえない
ハズなのです。
ゴルフ場側もさすがに詰めようともこれ以上
は詰めようがないのです。
そして、ほとんどのゴルフ場は7分から
8分間隔でスタートさせています。
これは、平均的に最初のホールでティショットから
セカンドショットを終える時間が約7分~8分と
予想しているからです。
この間隔でスタートしていったカートが
それぞれのホールを適正なラウンド時間
で、消化していったとしたら、最初の組が
スタートして133分(7分×(20台-1台))後
には、最終組がスタートを切って、最初の
組がホールアウトしてくるという事になります。
すなわちシステム的には想定したラウンド時間
でホールアウトするように出来ているのです。
すなわち、コース内に時間通りにスタート
したカートが20台入った時点で、
プレーヤーは適正な時間通りにプレーせざるを得ない
のです。
それなのに渋滞がおこるというのは、特定の組が
適正な時間をこえたりそれよりも短かったり
しているからという事なのです。
これはゴルフ場の責任ではなく、遅延プレーを
おこしている我々プレーヤーのまさにモラルの
問題なのです。
【まとめ】
遅延プレーの原因はプレーヤー70%、ゴルフ場30%
ゴルフ場に出来る事
①コース改造
②スターター、フォアキャディの配置
③マーシャルの強化
④プレーファストの啓もう活動
・そもそもお客様の入りには限界がある
・遅延プレーにはお客様の数は関係ない
それでは今日も素敵なゴルフライフを!
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